マツボックリのクリスマスツリー
理科の授業では「マツは裸子植物です。裸子植物は子供(種となる胚珠)が子房(果実)に包まれていなくて裸なんですよ」なんて感じで教わったと思うのですが・・・皆さん、覚えていますか?
マツボックリは松の実(果実)に相当します。マツボックリを振ってみると、カサの間から羽のついた種が出てきます。本当に種がむき出しなんですね。だから裸子植物です。( 被子植物は果実を切らないと出てきません。)
この羽のついた種を上に向かって息で吹き飛ばしてみると、ヘリコプターみたいにくるくる回って落ちてきます。自然界では風に乗って遠くまで飛んでいきます。
でも、雨が降っている時には風が吹いていて遠くに飛ぶことができません。だから、マツボックリは雨が降るとカサを閉じてしまいます。
マツボックリを水の中に付けてみると、30分くらいでカサを閉じて小さくなってしまいます。そして、ひなたに置いておくとカサがまた開いてきます。カサは笠(傘)です。
以前、会社の前に大きな松(大王松・だいおうまつ)が立っていました。少し形が悪いのは左の上にあった枝が台風で折れてしまったからです。スタッフの車に上に倒れてきたらいけないなあと思って、根元から切ってしまい今はありません。
会社の前に大王松(だいおうまつ)の木があった時には、スタッフ総出でマツボックリをとって、オーガニックコットンを育てて綿をとり、会社の周りに植えてあるヒイラギの葉と一緒に、クリスマスツリーに見立ててマツボックリを野菜セットと一緒に送っていました。
実は送っている時に「有機野菜セットを注文したのに、松ぼっくりが送られてきた!」とクレームが来ないかハラハラしたものでした。だから、松の木を切ってしまってからは送れなくなってしまい、それは仕方がないことだけど、正直言ってホッとしてるところがなきにしもあらずです。
でも、それでよかったのかなぁ、遊び心をなくしたのかなぁ、つまらない人間になってしまったのではないのかなぁなどと考えることもあります。
「マツボックリのクリスマスツリー 」
第1版 2024年12月22日発信
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑 (ご案内)
しあわせ野菜畑は年間50品目の有機野菜を栽培している、静岡県内最大のオーガニック野菜農園です。
静岡県高等学校の農業教員であった代表(大角昌巳)が2009年47歳の時に起業し、現在17名のスタッフで有機野菜を全国宅配しています。
有機JAS(オーガニックの証)とGAP認証(安全な食の証)のを取得し、東京オリンピック・パラリンピック選手村に食材を提供したり、SDGsの取り組みにより農水省「未来につながる持続可能な農業コンクール」にて表彰されました。
静岡県掛川市はオーガニックビレッジ宣言を行い有機農業に取り組んでいます。その取り組みで、五穀豊穣の神事「神嘗祭」の時に伊勢神宮内宮に野菜を奉納しています。
しあわせ野菜畑は徳川二代将軍の生母「西郷の局」が生まれた屋敷跡(掛川市西郷)にあります。縁起のよさもお勧めです。