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彼岸花の思い出(その2)

彼岸花の話
 9月になっても暑さが続いていますが、それでも彼岸花が咲くと、いつの間にか秋になっていきます。
 9月22日に続いて彼岸花の話です。
 
1、彼岸花は集合花


彼岸花の本当の「花」は上の写真のように小さく、それがたくさん集まって豪華に見せています。
彼岸花の別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)と言い、インドの言葉で「天上の花」という意味です。 おめでたい事が起こる時に、その兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典によるものです。
こんな花が、ぱらぱらと振ってきたらきらびやかでしょうね。


2、彼岸花は死人花(しびとばな)



そんなおめでたい別名を持つ彼岸花ですが、自分はこの花がとても怖かったです。なぜなら、小さい時におじいちゃんから「彼岸花は死人花(しびとばな)、折ったりすると罰があたるよ」と言われていたからです。

おじいちゃんの言葉には意味(理由)があります。彼岸花の球根には毒性があり、田んぼのあぜ道や墓地に植わっているのは、ノネズミやモグラが穴を開けるの防ぐためです。江戸時代には、加熱処理を何度もすることで毒性を減らし飢饉の食料にもしたそうです。でも、子供に「球根ができるから花を折ってはだめだ!」と言っても素直には聞きません。でも「彼岸花は死人花なんだよ」と真面目な顔をして言われると、赤い花が血のようにも思えて、走って通り過ぎたものでした。今でも彼岸花を切るのは躊躇します。皆さんはそんなことをいわれたことがありませか。



3、白い彼岸花を知っていますか?


彼岸花には種ができません。なぜなら、日本の彼岸花はすべて雌だからです。彼岸花に花粉がないのはそのためです。球根で増えるので遺伝子は同じで、そのために彼岸花はどこに行っても同じ色と形です。ヨーロッパやアメリカでは品種改良されて、白や黄色の彼岸花があり、日本にも持ち込まれています。


「彼岸花の思い出(その2)」
第1版 2024年9月24日発信
 
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
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#しあわせ野菜畑


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