読書推進の前衛的方策
ニ三年前に県の読書推進委員になった。
応募したら誰でもなれるものだろうと
思っていたら「小論文提出・面接あり」
と書いてあり驚愕した。
そこまでしてやりたい奴がいるんだ?
ってのが最初の印象で
なんで読書推進委員になろうか思ったと言えば
当時の大村市立図書館長から
「こんなんあるんでどうですか?」
と誘われたような気がする・・・
当時の僕はなんだかイケイケだったんで
県の読書推進委員は
きっとおじいさんおばあさんで占められていて
きっとつまらない集まりなんだろうと
勝手に想像していた。
で、小論文も面接も終わって
シャツとジーパンで面接に出たことを妻に言うと
「面接なめてんの?」と
軽い脅しを入れられた。
そうだ、僕はなんだか緊張感が
足りない事が多いのだ。
24歳で初めての転職を決意した際
長崎のとある会社に面接に行った。
その際
面接官が
当時の僕には
そう、当時の僕には驚くような
質問をした。
僕はそれまで
面接を経験したことが無く
面接のハウツー本がこの世に
ある事すら知らなかったずぶの素人である。
その面接官は
「当社を希望した理由はなんですか?」
だった
僕は
「は?御社が募集をかけてたからきたのですが?」
と、ごく当たり前の返事をした。
面接本を読むと
「御社の製品が大好きで・・・
「御社の理念が素晴らしくそれに共感・・・・
が正解らしい。
そんなで私の転職は失敗した。
なんだよこのエピソード。
そして、晴れて県の読書推進委員になった私だが
この手の会議と言う物は
多くの世代から広く選ばれて
おそらく幅広い意見を参考にし
推進の方策に影響を与えたいと言う意思が見えるのだが
それが良いのか悪いのかは別として
読書推進の対象者、即ち
子どもを会議に呼び込めるような事は出来ないのだろうか?
と端っこの席でぼんやり考えた。
当事者でない者たち、多くは教育者で構成された
会議は現場の職員や職員上がりもいたが
おそらく多くが
子どもの頃から本を読んできた人たちであろう。
こちらとら
35歳まで文学0冊 エッセイ10冊 小説1冊
しか読んだことない読書に拒否反応がある私だ。
本を読まない子供の気持ちはよくわかる。
そして私自身は三人の子供を育てている身として
本を読まない事の弊害を大きく感じてきた経験を活かし(w)
自宅の中では
子どもに本を読んでもらう方法を色々仕込んでみた。
棚の構成、新書、平積み、推薦、読み聞かせ
投影、書棚の創作から色んな事にチャレンジした。
そのお陰でうちの子は本を読んで過ごす子供になった。
やはり一番大きなウェイトを占めたのは
親からの読み聞かせだと思う。
しかし、それでも本と距離をとる子供もいた。
一番したの長男君5歳である。
家での様々なアプローチも中々功を期さず
こやつはどうやったら能動的に本を手にするものなのかと
様々な試案をした。
試みたが
なかなか難しい、実際には
子どもが自主的に本を手にとると言う行動をとる事は
少なかった。
この行動自体には理屈があって
本よりも楽しい体験が別にあれば
子どもは本を手にしない
楽しい事に体験を置くはずなのは
子どもでも分かる理屈だ。
なので本を手に取るアプローチを変えた。
本を読まない子に
自主的に本を選ばせることは本当に
難しい事だ。
誰にでもそうだけど
人生は限りある時間だ
その消費できる時間、可処分時間を
何に使うのかは
本人の自由だ
僕を例に言うと
僕はパチンコをしない
ラジコンをしない
サッカーをしない
ゴルフをしない
風俗に行かない
と
述べてみるが
好きな人だって多くいる内容だと思うし
それはそれで全然良いと思う。
僕にとっての可処分時間に使うには
もったいないと言う価値があるので
やった事が無い、やると意外と楽しいのかもしれないけど。
それでも今はやってない
時間を使うのは自分だから。
そんな理屈を踏まえると
子どもに本を選ばせる
本を取ってもらう
本を見てもらう
本に関心を持ってもらう
と言う
本に関わる
全てのアプローチを全無視して
全く違う価値を本に与えてみた。
本に興味がない子供が
どうやって本を手にするか?
これは僕の行動設計では
第一に「本」を置かない。
第一には「特別な体験」を置く
特別な体験があるからこそ
本に手を伸ばすと言ったアプローチを作ってみた。
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