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新規就農者への道筋

前回の記事で米作りで採算が取れるのは、自然栽培で4ヘクタール以上必要と書きました。では4ヘクタールをどうすれば実現できて、米農家として新規就農できるのか、それを書きます。

まず現状の把握からです。過去に何度も研修生を受け入れて来て「どうすれば研修生が新規就農者として独立できるのか」というこの問いに、答えを探し求めて来ました。最も印象に残っている答えは、クボタの営業マンに尋ねた時です。「米農家の方はどうやって新規で始めることができたのですか?」「私が営業マンになって米農家で新規就農した人は、一人もいません。親の後を継いだ方はいますが、新規の方はいません。」これが現状です。では現在何十ヘクタールと営農している農家は経営を維持しているのか?その答えは補助金です。おおまかに計算すると、食用米を作らずに飼料米や麦を作れば、1ヘクタール当たり100万円もらえます。10ヘクタールで1000万円です。これは雑収入なので一般的な米農家は販売利益は大赤字で雑収入で成り立っているのです。

この上で
Q)どうすれば新規就農できるのか?

A)販売能力のある米農家のもとで、2〜3ヘクタールの圃場と機械を借りて、とにかく一年目のお米を作ることです。

私たち宇佐本百姓なら3ヘクタール農地を提供し、機械を貸し出すことができます。空き家も貸し出すことができます。

反収5俵は10アールで300kg、3ヘクタールで9000kg
1kgを600円で宇佐本百姓に仕入れてもらって売ってもらったら540万円
借りた農機具の代金100万円を払ったら残り440万円
もちろん自分で売ることが出来れば1kg900円くらいで売れると思います。
それを元手に農機具を買います。
その間に来季に追加できる田んぼ1ヘクタールを探します。
農機具は年一回の支払いが出来ます。しかも支払いは翌年の12月です。次の年のお米を作って収穫後に支払いです。

その地域に住み、地域のために働きながら、とにかく一年お米を作ることが出来れば新規就農の道が見えてきます。

この地域で宇佐本百姓のもとで新規就農をして見ませんか?

この地域ではなくても、中核となる農家を見つけることができれば新規就農は可能です。販売は大きな課題です。販売力があり農地と農機具を貸してもらえる農家を見つけることが第一歩です。

そのような農家のもとで研修を受けることが足掛かりとなると思います。

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