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死に物狂いで生き急いでいるんだ
タイトルはゲスの極み乙女。『ロマンスがありあまる』の一節。川谷さんが書く詩は、オシャレさんである。加えて彼の生き様がありありと描かれていて余興として面白い。歌詞のような愛のスピード違反を実際にしている。
彼らの曲の内、これに加えて『オトナチック』、『私以外私じゃないの』をリピートしていたことを思い出した。そのキッカケとなったのが、「死に物狂いで生き急いでいるんだ」の一節だ。
これがもう5年前だというのだから怖すぎる。それはその間に自分が積み重ねてきたものが薄すぎるからだろうか。なかなかこの5年という時間を振り返ることができない。それは今の自分にとって近すぎるというのが一つ。人生の意味合いが大きく変わり始めているのも一つ。
裏を返せば、それだけ再起に胸騒ぎが激しいということだろうか。あるいは、たいして変わっていないのだろうか。多分30くらいになったら振り返ることができるようになっている。(と信じている。)
死に物狂いで生き急いぐとはどういう感覚なのだろうか?今日は私の好きなバンドとそんなお話。
ゲスの極み乙女。というバンド
2012年に活動し始めて、現在は最盛期ほどの活動はしてないようである。(メディアへの露出が減っただけかもしれない)
私の彼らに対する感覚を簡潔に
・川谷さんのボーカルとしての唯一無二の歌声
バンドが売れるためには、恐らくマストの技術だと思うのがボーカルの独自性だと思っている。彼の声は、彼でしか表現できないような印象がある。「同じような感じ」としてSEKAI NO OWARIのボーカルとか挙げられるが、あくまで同じような感じ。両者は決定的に心への響き方が違う。表現するなら高音域の独自性のある歌い上げ方だろうか。専門家ではないのでこのくらいしか言及できない。
・ボーカルを支える演奏技術の高さ
ボーカルを支えるのがそれを支える演奏だ。2000年代以降にしか出てこない、キレイなオシャレさをまとった楽曲を見事に演奏仕上げている。(基本的にレコーディングされた音源を聞いているからキレイに聞こえるかもしれないが実際に演奏されるライブでは一体感を生み出してノイズが混じっていたとしても、もっとよく聞こえると考えられる)。ロマンシングサガ等ゲームのBGMはBGMが売れる一因となることがあるが、当然そういった演奏にも勝てるような楽曲をしっかりと演奏している。(やはり専門家ではなし。)
2017からあまり活動していないと思うがそれが、次の項目に関わってくる。
川谷さんとベッキーの愛のスピード違反、私は嫌いじゃない
あまり大きく口を開く気はないのだが、一件は個人的にはとても面白かった。社会なんて関係ない、彼らがどんな状態で恋に夢中になろうと生物としていいじゃねえか。
いい曲を書くためには、それだけ自分の中の感情というやつを揺さぶらないといけないと感じている。
「芸術は爆発だ」と言われて久しいが、まさにその通りなのだ。
持つ必要のない常人の感性で生活しているようでは、彼らのような曲を書くことはできない。
そして、あれだけの曲書いているんだから不倫の一つや二つ許してやれよとも思う。(功利主義的な考え方なのだが)
例のLINEを見れば、そんな重苦しいものではなくてやはり違った意味での軽い火遊びだったのだろう。世間が燃料を次々と投下していったことで大炎上になったが。
このくらいにしておこうか。私は川谷さんも、ベッキーも、ああいう不倫のノリも嫌いではない。自分がどんな立場であろうとも。
死に物狂いで生き急いでいるんだ
死に物狂いで生き急いでいるとはどういう感覚なんだろうか。彼らのような恋をすることなのだろうか、今となってはあまりわからないような気もする。
『ロマンスがありあまる』の基本的な解釈は、高嶺の花に対する個人の感覚と見ている。そんな中で、死に物狂いで生き急いでいるんだという言葉はでてくる。
その文脈の中で意味を固定するなら、「死に物狂いで生き急いでいるんだ」というのは、「身の丈に合ってない恋に対して、必死にそれを成し遂げよう」とする様子なのだろう。少し贅沢をし過ぎたとかは、この意味の固定でなければ説明がつかない。
死に物狂いで生き急ぐ、やはりこういった感覚は私の中には存在しない。強いて言えばやはり初恋の時の衝動を生き急ぐ方向にうまく転換できれば得られた気もするが、今となっては過去に戻ることはできない。
恋愛に限らず、自分の内なる衝動に忠実に従って自分の身の丈にあってないような状態に向かって突き進むこと。これがやはり死に物狂いで生き急いでいるのだろう。
決意のプロムナード
プロムナードって言いたいだけである。
死に物狂いで生き急ぐことそんな感覚に憧れている。憧れや尊敬というのは対象との間に距離を置いているので、こう表現しようか。
「死に物狂いで生き急いでみる」
決意の序曲である、プロムナードは散歩道。散歩をしながら決意したことにしようか。
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