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フレスコ画体験 フレスコ画の描き方①

フレスコ画ってご存知ですか?
聞いた事はあると思うのですが、なかなか珍しい技法です。簡単に言うと、漆喰が乾く前に、顔料のみで描く。そんな描き方をします。
顔料とは絵の具の元の粉末になった「色の粉」のことを言います。
例えば油絵の具は、顔料に植物油が定着剤として混ざっており、
水彩絵の具は、アラビア糊が混ざって作られています。
顔料だけでは、粉なので、定着剤がないと付着しませんが、フレスコ画は基本、濡れている漆喰が乾くまでに顔料で描くことによって、
カルサイトという透明な膜が顔料を覆いながら乾いて行くので、顔料のみで描くことができます。(漆喰の成分の消石灰が乾いて石灰化する時に起こる化学変化)
顔料のみで描くので色の純度が高いまま、描くことができます。
また耐久性に優れ、旧石器時代の洞穴の壁画(例 アルタミラ遺跡)もフレスコ画として今も尚、残っています。

では、フレスコ画の描き方に参りましょう!

フレスコ画は本来、壁画の技法ですが、パネルを壁の代わり?にして描きます。まずは漆喰の土台、壁(パネル)からつくります。

フレスコ画下地作り

下地段階①

麻を貼り付けたパネルに最初の下地段階の漆喰を塗ります。
水に寝かせた西洋漆喰に砂、硅砂を混ぜて下地を作ります。


混ぜながら網目に入り込むように無理混みます。
第一段階の下地、完了。

大体乾いてから、次の下地に行きます。

下地段階2

西洋漆喰に砂、白竜(0.3mm)を混ぜて重ねていきます。


真っ白の漆喰の下地の完成です。

さてこれから、フレスコの本番になっていくわけですが、、、
長くなるので、続きは次回に。続きは⇩

https://note.com/si_mosaic/n/naa9176abf401

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