画家井上まさじさんマガジン7月「発生と変遷」とは?
昨日に引き続き、画家井上まさじさんのアトリエ、遡って7月。
昨日の6月はこちら↓
6月から1か月でジェッソの下地から、これだけ進んでおります。
すごい!
一番左は、かなり粗い砂がマチエルに入っています。この砂はお庭でとれた砂だそうです。井上さんがいつも仰っている「発生と変遷」がとてもよく見える、過程ではないかと思います。(私的イメージかも)
ところで井上さんの言う「発生と変遷」とは?どういう意味なのか?と、改めて私なりに、考えてみました。
ちなみに変遷とは「時間の経過に伴って移り変わること。多様化していくこと。」という意味。
画面の中では、絵の具や素材を使う一つ一つの行動ごとに、いろいろなことが発生します。そしてそれは様々に変化し変遷します。
その変遷の内のどれを選択していくか?その繰り返しが作品になっていくということなのだと思います。
あらかじめ想定したものを作るのではなく、その時その時どんなものが生まれるかで、「観察し道筋を作る。」そんな感じじゃないかと思うのです。
こちらは、段ボールの下地に絵の具の仕事が、始まりました。↓
こちらは、なんだか酵母菌が生まれているようにみえます。。。(生きているような!?)↓
段ボール紙を貼った下地。和風の石畳?にような、ギャラリーミヤシタの玄関を思い出すような。。。
まだまだ、井上さんの仕事は始まったばかりですが、途中経過も美しい。
これから絵の具を何重にも重ね、削り、その作業は、何百回と繰り返されてていくそうです。
「想像を超える」とは「自分を超える」ことなのかもしれません。
自分という枠から、もっと自由になる。
そんな気持ちに井上さんの作品はいつもさせてくれます。
8月に続きます。
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