井上さんマガジン2024年2月/AIロボットの意識。そして無意識???
井上さんのアトリエに伺った昨日は、4年に一度の2月29日でした。
珍しい!白いパネル。今は白を重ねては削り、重ねては削り、平にして入れるところだそうです。平にしなければ、次の段階にいけないそうで、、、、平と言っても、私から見ても触っても、もうすべすべで完璧に「平!」と思うのですが、井上さんの手には、まだそうです。
これを三週間も続けていて、井上さんは、「面倒な事を初めてしまったよ。」と笑っていました。
こちらは、井上さんの試作コレクション↓
ギャラリーミヤシタを閉める時に、井上さんに何冊も頂いた、河合隼雄さんの本。河合隼雄さんは知っている人も多いと思いますが、日本ではユングより有名?!で、日本人として初めてユング研究所にてユング派分析家の資格を取得した、日本の分析心理学の普及・実践の第一人者です。
ギャラリーが閉まってからもうすぐ3年。
色々と読ませてもらってます。
そんな中、BS番組の紹介で、AIロボットが人間により近くなり、そして、AIロボットが「意識」を持ち始めているという内容が流れていました。
私は、ふと「AIも無意識を持つのだろうか?」と思ったのです。
膨大な記録を記憶するAIは、その記憶を無意識というのか?
でも河合隼雄さんの本を読んで、
無意識とはそんな単純じゃないぞ!と思ったから。
話の流れで井上さんにこの話しをすると、
古い脳と新しい脳の話しを、してくれました。
私達、ホモサピエンスの脳は、古い脳と新しい脳が一緒に存在しています。古い部分から成長して新しい脳になったのではなく、古い脳の上に新しい脳ができている、そんな感じです。
古い脳とは、脳の芯の部分、脳幹などのところは、爬虫類の脳、その周りは、哺乳類の脳。そしてその周りに人間しか持っていない、新しい脳、大脳新皮質がある。
意識と言われる部分はこの、大脳新皮質が生み出している。
そして無意識と言われる部分は、古い脳の部分になるのではないか。
人間は、この太古の脳の部分で自然を内に感じ、直感を生み出し、美しさを共感できるのではないか....。
だから、井上さんは身体に重点を置いて作品を作る。
なるほど。
色々な本を読んで、考えて、今は、井上さんはこう思っているそう。
そして私にも、「最後は自分で考えるんだよ」。
そうでした!「自分で考える」。
AIの意識は発達しても、無意識はまだまだかもいれない.......。
トカゲ脳を持ってる私達には、まだまだ可能性がある!
なんだか、変な自信が出てきました😆。