六角形のきらめきを星に見立てて、夜間飛行
2024年12月撮影。
いつかの散歩※の折、コンデジでも玉ボケが撮れることに気付いた。
使用したコンデジは、ちょっと古いFUJIFILM FinePix F60fd。
写っていた玉ボケは六角形だった。
玉ボケを撮るなら木漏れ日やイルミネーション、だけど今は冬、外は寒い。
家の中で撮れないか。考えた。
飛行機模型を手前に置き、背景に何かキラキラするものを置いてボカす。玉ボケを星に見立てて、夜間飛行風に撮ってみたい。
※いつかの散歩の話はこちら
黒画用紙の上に銀色のスパンコール平丸3mmを散らして、手前に模型を置き、絞り開放(f2.8)で撮ってみた。
夕方の窓辺、黄色寄りに写った。
奥のほうのスパンコールはカドがあるように見えるのもある、けど、六角形か……?
ホワイトバランスを変えると雰囲気が変わった。モノクロ風。
星空みたいに見えなくはないが、六角形感は弱い。一番手前のスパンコールは普通に円く写っているし、穴まで分かる。
背景の光を玉ボケにするには、被写体と背景を離す必要がある。
模型とスパンコールを同じ画用紙の上に置くのでは近すぎるようだ。
背景にくしゃくしゃにしたアルミホイルを置くとキラキラになる、と聞いて試した。これも絞り開放。100均のライト(税込330円)で照らした。
くしゃくしゃにしすぎたか、キラキラ過剰。そして照明が思ったより青み寄りに写った。周囲の色も映り込んでいるのかちょっと不自然な色。
でもさっきより六角形の形がはっきりした。
モノクロに加工したら落ち着いた。
星空というより夜景風。
これはこれで良い。背景のキラキラに機体のシルエットが映える。
アルミホイルに光を当て、模型には光を当てず逆光になるように撮った。
左手で模型のスタンドを持ち上げ、右手でカメラを構える。右手も左手もプルプルする。こういうとき三脚があるといいなと一瞬思う。
アルミホイルではキラキラが密集してしまう。
星空らしく見せるには玉を分散させたほうが良いのでは。
工作。
黒の画用紙に銀色をぴゃぴゃっと塗り、100均のラインストーンシールでデコった。銀色ちょっと塗りすぎたかもしれない。
画用紙を後ろに立てて、手前に模型を置いた。光源がシーリングライトだから上のほうが明るく、下は暗い。雰囲気は悪くない。星空に近づいた。
しかし肝心の六角形が……玉の半分は六角形で半分は円形になっている。
絞り値を上げてみた。f4できれいな六角形になった。
撮影場所を移動し、100均ライトを使用した。がその際WBを変えるのを忘れた。詰めが甘い。
背景・光源・被写体・カメラの位置関係が難しい。
画面右半分はキラキラなのに左側が暗くなってしまった。
玉ボケに色が付いたのは分光のせいだろうか。
100均ラインストーンはガラスではなくプラスチックだけどカットが入っている。
WBを変えて撮り直した。青み寄りのほうが夜空に見える気がする。
シーリングライト+100均ライト。
上からの照明で機体にも光が当たっている。月光にしては明るすぎるかもしれないが、それほど不自然でもないような。
100均ライトは背景のほうに向ける。同じライトがもう1個あれば背景全体に光が当たるのでは。しかし同じ商品が後からまた買えるとは限らないのが100均………次回行くときに一応探してみるか。
なんか見覚えがあるアングル……戦闘機のゲーム?
飛行機ゲームはパイロット目線だと機体が見えないから後方からの視点のほうが好きです。
もうちょっとスタンドが背景と同化してくれると嬉しいんだけど。
とりあえず当初のイメージに近い六角形玉ボケ写真が撮れた。フィルム風のフィルターで加工してみた。
玉ボケはひとつひとつが小さめで背景全体にぱらぱらと点在しているほうが、星らしく見えるようだ。このカメラでは逆に大きくふんわりとした玉ボケを撮るのは難しそうなので、玉ボケ遊びとして星空を目指したのは正解だったのではと思う。
というわけで、今回はこの辺で。
余談。たくさん撮った写真を見比べるうち、星空のつもりが、だんだん雪にも見えてきた。雪が降る中の夜間飛行は寒そうだ・・・なにしろこの時代の飛行機は吹きさらし・・・あ、人間乗せるの忘れた。六角形に気を取られて。そういえば雪の結晶って六角形だ。六角玉ボケを雪に見立てて冬景色を撮るのも面白いかもしれない。考えておこう・・・。