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複葉機模型1/144 ニューポール17 組立

2024年11月開封。


パーツ確認

ニューポール17。フランス産の単座戦闘機。
フランス軍のみならず、イギリス航空隊も使用した。が、塗装見本とデカールに英国バージョンがない…。

カラーリングを本で確認した。フランスで塗装された銀色の機体にイギリスのマークを付けただけ、だったらしい。塗りやすそう。
デカールはいつものようにトレーシングペーパーに写して自作する。

今回もスタンド用の穴を開けるのと、プロペラを回す加工をしたい。



エンジンパーツ2個の謎

エンジンパーツが2種類あった。ひとつはレジンパーツ、もうひとつはプラ製。
説明書曰く、プラパーツのほうは「オプション」と。
不可解な図のせいでしばし悩んだ(左)。このふたつはどう使い分けるのか? 表裏とも精密な作りのレジンパーツに対して、プラパーツのほうは裏面が平ら(右)。


冒頭のパーツ画像をもう一度見てみる。
プラのエンジンパーツ(黄)は他のパーツとランナーでつながっているが、レジンパーツ(青)だけは別になっている(このキットは2機入りなので同じパーツが2個つながっている)。

最初にこのキットが発売されたときのエンジンパーツはプラのみで、レジンは後から追加されたのではないか。プラの金型は作り変えず、プラのエンジンはオプションとして残し、説明書の図も、元の絵を描き直さずにレジンパーツの絵(R1)と「オプション」の文字を足しただけ。
……と考えると不自然な図に納得がいく。

プラパーツは裏が平らで接着しやすい、レジンパーツならよりリアルな表現ができる。好きなほうを使って良し、と解釈した。



スタンドに立てるための穴あけ。今回は穴の位置に迷わず、さくっと掘った。



プロペラを回す加工。
前回のSE5aよりも少し複雑だけど、できなくはなさそう。やってみる。
エンジンはレジンパーツを選んだ。プロペラとエンジンの中心に0.5mmの穴を開ける。穴をあけやすいように、エンジンの軸は短く切った。パーツを塗装(左上)した後、カウリングをエンジンにかぶせて接着した。

Tピンにプロペラを接着し、銀色のビーズ、エンジンの順に通して、ピンの先にストッパーを付けた(右上)。ビーズは切ってしまった軸のかわり。ビーズとエンジンは回る状態。

この機首パーツを、胴体左右パーツを接着するときに挟みこむ。接着前に、ストッパーが胴体内に収まるか確認(左下)。一度作り直した。
そして胴体左右接着(右下)。ピンを挟んだだけなのでまだ機首がぐらぐらしている。

このあとカウリングを胴体に固定する。カウリングとエンジンが固定されたらプロペラが回るはず。本物のニューポールはエンジンも回るんだけど、そこはそれ。



先に塗っておくパーツ。プロペラやエンジンを塗るついでに塗った。

垂直尾翼のストライプ。今まで作ったイギリス機より縞が太くて描きやすい。
一葉半機の下翼のラウンデルは逆に小さくて描きづらい。ラウンデルの輪の比率は国によって違うが、小さいのであまり気にならない。赤丸を小さめにするとイギリスらしくなる。
操縦席も塗った。

………あ!
胴体内に操縦席を貼るの忘れた!!




裏側の穴から内部が見える

プロペラ回しに気を取られ失敗……。
せっかく合体した胴体を割り、操縦席を収納、再び左右を接着した。
画像はカウリングも固定したところ。少し隙間が気になるけれども、接着剤を流し込むとピンやストッパーまで固まってしまいそうだからやめておく。

プロペラを回してみると、胴体裏側の穴から黄色のストッパーが回るのが見える。少し引っかかりつつも、一応動く。



足が生えたルイス銃
あとで主翼の上に乗せる

主翼の上のルイス銃はSE5aと同じ、と思っていた。同じ「フォスター銃架」なのにスタンドの形状が違う。SEのルイス銃より足が長い。ニューポールの場合は、プロペラに弾が当たらないように高く持ち上げる必要があったんだろう。

瓶入りの瞬着硬化剤を買ってみた。ハケが付いていて塗りやすい。
貼り合わせる前に塗りたいときはハケ塗り、接着後ならスプレー、と使い分けようかと。



複葉機の柱の立て方、いまだに正解は知らないけど。一葉半機は最初にV字を立てたい(上左右)。残りの柱は主翼の間隔に合わせて微調整できる(中)。V字は調節しづらいから最初が良い。

コクピット前の柱は2本の柱を「ヘ」の字に立てた(下)。こういう立て方もあるのか……。



着陸装置の支柱。両足を少し広げ気味に。角度は勘、というよりもはや運任せ。



右の絵、赤の矢印で示したのが「尾橇」
真下から見た図の尾橇の位置がおかしいのに気付かず…

最後にルイス銃を載せて、組み立て完了(左)。

と思ったら。テイルスキッド(尾橇)の位置がおかしい事に気付いた。
塗装見本の絵が一部間違っていた(右)。真下から見た図を信じて接着したが、真横から見ると図と違う。正解の位置より前方に付いてしまった。
既にがっちり固まっていて取り外すのは難しそう。仕方ない。尾翼がギリギリ地面に接しないのでセーフとする。尻が下がり気味でちょっと格好悪いけど。


次回、塗装して仕上げる。銀色塗るの楽しみ。



※無事に完成しました。


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