見出し画像

水があるのに『水不足』になる日本

このnoteでは、1人の日本の未来を何にも考えていない若者「けん」と、
「けん」に何が今、日本で起きているかを教えて、未来を考えようとする「松先生」のお話である。

けん・・・20代半ばの若者。派遣社員として働いているが、責任感は薄く。
     今を楽しめれば良いという人間。
     楽観的で、鈍感で、彼女に怒られることも、多い。
     ただそれもすぐに忘れる。

松先生・・過去から来た先生、努力家で勉強家。将来の日本を考えている。
     それを身近にいた「けん」に伝え変えようとしているが、
     感心・感激してはすぐに忘れる「けん」に頭を抱えている。

めぐ・・・「けん」の恋人。けんよりは多少しっかり。

1,水はあって当たり前?

けん 「そういえば、和歌山の方でなんか、水が来なくなって、
    大変だったけど、何とかなったというニュース見たよ。」

松先生「そうじゃ。水道水を送る橋が落ちて断水になり
    大変だったんじゃ。」
けん 「そうだったんだ。ちゃんとして欲しいよね。」
松先生「なんじゃお前は、楽観的じゃのう。」
けん 「だって、水は水道の蛇口をひねれば出るのが当たり前でしょ?
    なのに、ちゃんと管理していないって、
    仕事サボっているのかなって?」
松先生「お主は、また適当に考えおって。
    あのな、今は水は水道の蛇口をひねれば出る。
    でもそれは、今後も続くとは限らんぞ?」
けん 「え?でも日本って島国で、水はたくさんあるって聞いたこと
    あるけどな~」
松先生「それは、どこからの情報じゃ。全く。
    いいか、目の前に雨が降ったからといってその水は飲まんじゃろ
    水を使えるようにするには、施設が必要じゃ。
    その施設からお主の家まで水を引っ張らない限り、
    水は当たり前に使えんのじゃ。」
けん 「え?でも、今、あるんでしょ。」
松先生「今はある。じゃが、今、その水道管に問題が起こっておる。
    このままじゃ、近い将来、多くの地域で和歌山のような断水、
    さらには、水道水から水が出ない地域が出るかものう・・・」
けん 「え~、困る!」

2,水道管の問題

松先生「ちょっと、古い資料じゃがの。今の水道管の痛み具合が、
    資料としてまとまっておる。」

けん 「資料なんて見たくないけど、どういうこと?」
松先生「か~。それじゃから、世の中の動きが分からんのじゃ。
    まぁ、いい。多くの場所で水道管の限界にきていると言っておる
    お主の出身の大阪は28.3%、およそ4か所に1か所は限界じゃ」
けん 「え!でも、断水なんてしていないよ。」
松先生「そうじゃ。でも、国が定めた耐用年数は40年。
    場所により、もっと持つ。ただ、どこが悪くなっているのか
    全く分からない。それが水道管じゃ。」
けん 「見ればいいじゃん。」
松先生「お主、道端で水道管見たことあるかの?ないじゃろ。
    田舎の方じゃ見れるが、多くの都会は土の中にある。
    確認するためにも、いちいちアスファルトを掘り返さなきゃ
    ならん。そんなの幾らお金があっても足りん。」
けん 「え?じゃあ、どうなるの?」
松先生「和歌山や福岡みたいに、いつ、水道管が壊れて、
    水が来なくなるかもわからん。」
けん 「でも、修理すればいいじゃん。」
松先生「そうじゃ。お金があればの~。
    問題は、日本の人口が減っていて、自治体にお金が減っている
    ことじゃよ。」
けん 「そうなると、どうなるの?」
松先生「水道管は破裂する、けどお金が無いから、すぐに修理できません
    お金ができるまで待ってください、
    もしくは、諦めてくださいってなるじゃろうな。」
けん 「えええぇぇぇ!
    困ります!」
松先生「まぁ、そんな話じゃないがの。。」

3,水は誰のもの?

けん 「どういうことですか?」
松先生「もし、自治体(市町村)が水道水を管理できなくなったら、
    どうなると思いますか?」
けん 「はい!全く分かりません!」
松先生「ちょっとは頭を動かせい!まったく。
    そうなると民間企業に仕事をお願いすることになる。
    水道水の管理や運営、値段決めを全部、民間がするのじゃ」
けん 「そうなんですね!すると、サービスが良くなるのですか?」
松先生「そうなればいいがの~。携帯代金が2年前まで月1万円を払う人が
    多かった。それが今や4000円以下じゃ。
    これはどうしてかと思う?
けん 「スマホ代金、安くなって助かりました。う~ん。
     サービスが良くなって値段が安くできた?」
松先生「それもあるじゃろうが、違う。
    企業は利益が欲しい。だらか安くする必要がないと思うと、
    ずっと高いままじゃ。携帯会社が全部、同じ値段だと
    どこにも安くする必要なんてなかったじゃろ?」
けん 「そうですね。でも、なんで安くなったのですか?」
松先生「菅元首相が迫ったからじゃ。安くしろと。
    そうしないと、権利を取り消すぞ!と。」
けん 「なるほど、だから安くなったんですね。」
松先生「ただ、今度は、それがなかなかできん。
    だって、自治体が管理できないから、民間企業に頼むのじゃ。
    そうすると、その企業は値段を好きに決められる。
    今の水道料金の倍にも平気でできるんじゃよ。」
けん 「ええlでも、それって大げさじゃ・・・。」
松先生「海外の事例で、今までの料金でお願いしてねと言って約束をし、
    その後に、やっぱり無理ですと値段を上げられて、
    貧困層に水が届かなくなった事例があるの~。」

けん 「ひどくないですか?日本の水なのに?」
松先生「山に行けば豊富に水がある。だけど、家には水が無い。
    そんな日本があるかもしれぬの。
    日本の水は誰のものなんじゃろうな?」

4,日本の水問題

けん 「日本の水は、日本人のものですよ!
    それにこれって海外の事例ですよね。
    日本は民間企業に売却しなきゃいいんですよ!」
松先生「そうじゃの~。ただ、すでに2018年から水道事業を
    民間企業に売却しても良いという法律ができたぞ。
    水道改正法じゃ。」
けん 「ええ!」
松先生「さらに、宮城県は2022年にもう民間委託するぞ。
    大阪も検討中じゃ。」

けん 「今後、どうなるんですか?」
松先生「分からん。ちなみにこのメタウォーターと提携している
    ヴェオリアとは世界首位で、世界の水シェア5%を持っておる。
    先の問題になった事例にも絡んでいる企業じゃの。」
けん 「え?同じことが起こるのですか?」
松先生「それも分からん。気持ちを入れ替えているかもしれんし、
    利益優先に走るかもしれん。」
けん 「じゃあ、日本の水が、誰かの物になる。」
松先生「そうじゃの。昔のように井戸水をくみ上げたくても、
    契約の中に水資源が含まれれば、山の水も、
    地下水も一手に海外のものになる。
    勝手に山の中で湧水を飲めば、
    窃盗罪になるなんてことも考えられる。
    そこまで厳密に確認して契約してくれればいいがの~。」
けん 「大変じゃないですか!!」
松先生「そうじゃ。今はまだ大丈夫と思うが、今後はそこまで
    手を伸ばす可能性がある。
    というか、利益を考えるのであれば、わしならやるの。
    その流れがあったから、海外では再び公営化している所もある。」
けん 「ええ!じゃあ、どうすれば?」
松先生「ようやく、分かったの。
    そこで、我々がやることは、身近な資源を守る意識を持って、
    色々な見聞を広めること。
    地域の動きを理解し、不信があれば異議を唱えることじゃ。
    そして、大切なことは異議を唱えても、資金不足は変わらん。
    それをどうするか考え、動き、日本の未来を創るのじゃ。」
けん 「壮大ですね・・・。」
松先生「やらんと追い詰められるだけじゃからのう。」
けん 「ですね・・・💦」

5,日本の未来を創る

松先生「落ち込むな。。
    まずは、自治体の資金不足の改善には、
    ①自治体の無駄金を減らす
    ②自治体の収益を増やす
    みたいな感じじゃ。」
けん 「僕には、関われないですね。」
松先生「できるわい。
    お主には選挙権もあるし、情報公開請求もできる。
    そして働く権利もある。
    自治体の話を聞き、怪しいと思った情報は公開を求め、
    そして働くことで法人税を増やすこともできる。」
けん 「はい。」
松先生「そのためには、世の中の動きを知り、
    さらに、日本に活気を作る。
    その動き、継続できているかの?」
けん 「その動きって。」
松先生「そうじゃ。
    会社で元気よく挨拶して、笑顔で仕事に取組み、
    周囲を褒めているのかな?」
けん 「あまり、出来ていない。。。」
松先生「そうじゃの。継続が必要じゃ。
    職場にご機嫌で活気の良い人が1人いるだけで
    仕事の生産性は全く違う。
    さらに、気軽に仕事のできる人なら、心の病気や
    パワハラの可能性も減る。
    仕事の成果も変わる。
    お主もご機嫌な人と一緒に働くと、仕事が楽しくて
    あっという間に終わるじゃろう。」
けん 「やろうと思います。」
松先生「そうじゃ。
    その取り組みをやっていくことで変化は起きる。
    もちろん、それだけじゃ足りんぐらいに今の日本は危機じゃ。
    わしが存命の時に比べても、危ない。」
けん 「ですね。」
松先生「それを変えよう。今回の水道事業に関して
    少しは分かったかの?」
けん 「はい!分かりました!勉強になりました!」
松先生「うむ。返事はよろしい。次まで続けばいいの~。」

6,その後

けんは、松先生からの様々な学びを糧に、GAFAに並ぶ企業を日本初として作る。
そこでは、
①日本に燻る技術の活用し、世界の社会問題の解決
②人材・組織の育成、活性ノウハウの活用
③若者が明るい未来を信じられる
を目標に行動する組織である。

7,終わりに

さて、今回は2回目投稿です。
今後もネットニュースを取り上げ、世界と日本で何が起こっているのか。
その状況から私たちは何をすべきか、それを発信していきたいと思います!

詳しいことを知りたい方は、TwitterのDMまでご連絡ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?