カンファレンス参加者を当社比5.5倍にしたアプローチ
CARTA技術広報チームマネージャーの @shuzon__ です。今回はカンファレンス参加者を当社比5.5倍(YonY)にしたアプローチについて書きます。
結論は「めぼしいカンファレンスを調べ上げて行けるやつをエンジニアたちにシェアし続ける!」です。結果、エンジニアたちがカンファレンスに参加してくれ、当社比5.5倍のカンファレンス参加数となりました(この数字は技術広報チームでトラッキング出来ている範囲に限定)。
ちなみにコロナ禍前の参加者数で見ても、最も参加者数の多い年となっていました👏
CARTAにはカンファレンス参加費の補助制度がある
CARTAは所属エンジニアに対し、国内外のカンファレンス参加費の補助を行っています。エンジニアが行きたい国内カンファレンス参加費や、場合によっては海外カンファレンスの参加も補助しています。
とはいえ、その制度の社内認知度はまばらで、カンファレンスに行く人はあまり多く有りませんでした。
コロナ禍の前はカンファレンスに行くエンジニア数が一定おり、カンファレンスブースへの出展も定期的におこなっていました。2023年初め頃は、以前に比べると相対的に参加者が減っていたり、そもそも「カンファレンスに行ったことがない」という新卒エンジニアが増えている状況でした。コロナ禍の影響でカンファレンス自体も減少していたため2023年からリブートをかけていくフェーズでした。
カンファレンスにエンジニアが行くメリット
エンジニアがカンファレンスに行くメリットは大きく2つあります。
社外の知見を知ることでエンジニアリングにおいて新たな視点を獲得できる機会になる
社外の人とエンジニアが話すことで、その会社の良さや人柄が伝わる
カンファレンスにエンジニアが参加することで外の知見を獲得し事業活動への貢献に活かすことが可能です。また、外のエンジニアと交流することで副次的に会社の知名度も地道に上がっていきます。
これは技術広報としても外のイベントに出ていくエンジニアを応援することに一定のインセンティブがあります。ということで「カンファレンス参加者を上げよう!」と裏目標を立てて1年ほど取り組んでいました。
めぼしいカンファレンスを調べ上げる
1人でリストを更新するのは辛いものです。そこで世の中に公開されているリストを見つけ、それをベースに進めていました。
正直、どの程度公開されているリストなのかわからないので一部を公開(Xで発見した普通に見れるものなので大丈夫だと思いつつ)。
こんな感じでカンファレンスリストを作ります。まぁご想像の通り地道な作業です…。あとはXを血眼で追って見つけたカンファレンスをひたすらリストに積んでいきます。とはいえここまでは正直やればいいので割といけます。
行けるカンファレンスを監視し続ける
さぁこれでリストは出来ましたね(3分クッキング調)。つぎは「行けるカンファレンスを監視し続ける」をやります。
これは手順があって大体3つのフェーズを行います。
毎週〜隔週で各カンファレンスの公式ページを巡回
スポンサー・プロポーザル・チケット販売のステータスをチェック
リストの状態を個々更新
これはマジで辛い作業ですね。1年くらい取り組んでいますがまだ楽な方法は見つかってません。カンファレンスごとに公式ページの仕様が大きく違っていたり、突然申し込み用のボタンが生えたりするので自動化がむずい…。Seleniumとか使うと楽になるんだろうか?そういうの詳しい人教えて下さい。助けてエンジニア(私も元エンジニアだけど…)
エンジニアたちにシェアし続ける
さぁこれで「行けるカンファレンスリスト」が出来上がりましたね(そろそろ無理がある…)。
社内に向けてリストを公開していたのですが、まぁ思った通りあんまり見てもらえません。ということでSlackで行けるカンファレンスをシェアすることにしました。
はい、ということで「プロポーザル募集やってるよ!」「チケットうってるよ!」などカンファレンスの情報をシェアするようになりました。実はこの段階ですでに参加者自体は増え始めていて、昨年の5倍程度はエンジニアがカンファレンスに参加するように。
正直、私の施策の成果なのかはわからないですが、昨年よりは明らかに「みんなでカンファレンスに行く人」が増えたと思います。とはいえリストがあることは便利らしいです(社内エンジニア談)。
ちなみにこれはbuilderscon 2024に行ったときの様子。参加者90人中10人がCARTAのエンジニアでした(笑)。1人が行くとみんな連れ立っていくものですね👏
こういう地道な施策がじんわりと成果につながっている(っぽい?)様子が見れるのは嬉しいですね。
では!