居場所は作るもの、夢は叶えるもの、お守りは守るもの - オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム
10年以上リスナーとして聞いてきたオードリーのオールナイトニッポン in 東京ドームに行ってきた。
ずっと楽しみにしてたライブを迎えてしまうこと、その先に何も楽しみを思いつかないこと、それが終わってしまうことを考えて、行きの電車で涙が出た。
17:30-21:00とめちゃくちゃ長いライブだったけどほぼほぼすぐに終わってしまった。
まさにオードリーが積み上げてきたこと、若林さんが愛しているもの、春日さんの仕事の堆肥、そのファミリーが凝縮されたライブだった。
ラスタカラーチャリ、ウーバーイーツ、兆楽のポークライス、チラ見えする大磯ロングビーチ。
93さんの煮玉子をかけてプロレス、鬼そばの煮玉子チケット。そして流れる源さんのFamily Song。
源さんと2人が同じ道で歩くオレンジも、本音のまま立つPOP VIRUSも、2人と溶けあって聞いていた。
オードリーの体内から出た感謝のバットでニチレイさんをスタンドにぶち込んでいた。
特に、ゲレンデの駐車が終わったあと、若林さんがガッツポーズをしながら袖へ去っていったことがすごく印象的だった。
箱の中で見た伝説に近いそれが、自分の居場所で出来た事実をその手に握りしめていたのかもな、と感慨深かった。
星野源さんの喜劇に「居場所は作るものだった」という歌詞がある。まさに、オードリーの作った居場所をそのまま魅せてもらったライブであった。
抑圧された白黒の世界では、生きた心地も実感もない。クリアした後のRPGでは行きたい場所も行くべき場所もない。拡張したい環世界を探してもまるで見当たらない。油断すればリビングデッドになってしまう。
だから、自分でワクワクする場所を作り、その中で夢にまで見たものを自分で叶え、腰を振る。それを叶えるために日々の生ける地獄を全力でガシガシ生きる。
それを目の前に魅せてくれた、そんなライブだった。居場所も夢も実現を待つのではなく、自分で作り叶えるものなのだな、と教えてもらった。
帰り道の総武線で、白黒になりかけていた日々がカラフルになっていることに気づいた。
途中、若林さんが「お守りになるようなライブを目指すことを思いながら作っていた」と言っていた。
出自は忘れてしまったが、お守りは守られるだけでなく、持つ人間が「お守りした」結果その人が守られるという話を聞いたことがある。
きっとあの場に居た何万人ものリトルトゥースにカラフルなお守りが渡ったはずだ。だから、次は受け取った僕がそのラスタカラーのお守りを、大切に守る番なのだろう。
ただ光るそのきらめきを、夢への灯し火として歩いていこうと思う。本当にありがとうございました。