【詳細】品川近視クリニックでレーシックして両眼1.5に
12/25に品川近視クリニックでレーシックをした。忘れそうだし、体験としてどんな感じだったのかを残す。
2022年に検査だけ受けたことがあるため、検査プロセスに対しては初々しい気持ちではない。2年ほど経ってお金の目処がついたため実際に処置することにした。
2025/1/3追記: 結論、人には勧めない。過程を振り返ると私はたまたま問題なく目が良くなったとしか思えない。またドライアイがあるのでそこそこつらい。それでもなおやりたい人はやるとよいだろう。
モチベーション
レーシックのモチベーションはいくつかある。おおむね3つ。
筋トレなどスポーツ時にメガネの相性が悪い
メガネをかけている見た目に飽きた
コンタクトと相性が悪く長くつけてられない
あとはサウナや風呂で足元が見えず危なかったことも理由の一つ。
プラン
私のプランはZ6+アマリス1050。友人紹介と1day施術で41万だった。医療分割を選んだので実質50万ほど。1個下のグレードでもよかったのだが、不可逆なので一番良いグレードを選んだ。角膜強化は他のレーシック病院では見受けられないので受けないことにした。
ちなみに友人紹介と1dayで8万ほど安くなったので、可能なら絶対使った方が良い。
私は有楽町の品川近視クリニックで選んだ。理由は知人が5名近くそこを使っており、特に問題なさそうだったからだ。
レーシックにした理由
ちなみにICLにしなかった理由は角膜と水晶体の距離が近く施術できなかったから。
あと、ICLは可逆性と言われているが角膜細胞が少なくなる特徴があり、これは不可逆だそう。角膜細胞が減ると白内障・緑内障のリスクが上がるし、移植以外で回復できない。これはコンタクトレンズにも同様の特徴がある。
まぁどのみち不可逆なら体に合ったレーシックで行こうという判断になった。自分の体質は検査するまでは分からない。1万で検査できるのでとりあえず受けてみることをお勧めする。ちなみに検査後、ある程度短い期間で施術を申し込むと検査料はキャッシュバックされるようだ。
施術までの流れ
10:00 受付を済ます
-11:30 目の検査を受ける
-12:00 必要書類を渡されて一度リリース
16:00- 受付&会計処理
-16:30 再検査
-17:00 施術終了
-17:30 受付説明&帰路
ちなみにこの時間の大半は「待ち時間」だ。施術までは携帯を触れるのでイヤホンや充電器を持っていくと退屈しない。
10:00 受付
予約をしておいたので受付。マイナンバーカードを提示。基本的な説明を受けて待合へ。
検査内容に遺伝子検査があり口内の組織を使う。これのためにうがいをすることを伝えられる。私の場合は2022年に既に検査を一度受けていたためショートカットされた。
これがあるので飲み物は水を買っていくことを勧める。この時間が一番暇だった。
-11:30 目の検査を受ける
人生で一番丁寧な目の検査を受けた。
メガネの計測、視力測定、眼圧計測、目の組織検査などを行う。機械が1列に並んだ検査場に連れて行かれひたすら検査をする。その後はランドルド環(C)が並ぶ視力測定で測定用メガネをかけ非常に丁寧なレンズ合わせを行っていく。片目10分ほどかけて測定されるため、かなり眠くなることに注意。
ここで自分の視力と矯正をかけるための度数や乱視度合を計測される。めちゃくちゃ丁寧なのでこの時点では安心しながら事が進む。
眼底の検査を行うため瞳孔が開く目薬を差す。軽く眩しくなるため待合で寝て待っていた。特に怒られたりはしないので自由に過ごせる。
検診室に呼ばれ、医師に目を見てもらう。この時点で遺伝子的に問題がないことを伝えられる。遺伝子的な部分は白内障リスクの増加など色々あるらしい。関係がないためさほど詳しくは伝えられない。
ある程度疑問点が在ればここで聞くことが出来る。相手も慣れているので淡々と説明される。
-12:00 必要書類を渡されて一度リリース
個室に呼び出され、看護師から処置やリスクについて十分に説明が行われる。一度聞いているためあまり深く聞かなかった。料金プランや利率はここで聞くとクリアになるため良い。
医療ローンの場合は年利12.5%で36回払いが最大分割数だった。40万の場合は8万ほど手数料がかかるようだ。つまり友人紹介、1day施術割引を食い殺す形になる。ありがとう、割引。
ちなみに角膜強化を選択すると手数料は無料になるそう。うまい商売だ。
ということで午前の検査はこれで終了。16:00の施術まで書類を書くように言い渡されてリリース。
この昼休憩の間に、医療ローンの場合はいくつか記載事項があるため、印鑑やボールペンが必要。
16:00- 受付&会計処理
まずは受付を済ます。いくらか待つと受付に呼ばれるのでそこでローンの契約書類や必要情報を入力する。ほぼすぐに審査okの知らせが来て、また待合で待つように伝えられる。
-16:30 再検査
朝に検査した内容とほぼ同じ内容を改めて計測される。朝夕で視力のブレがないかを確認しているそうだった。正直、朝は半分寝ていたので再検査があって心底安心した。
もう一度診察室に呼ばれ、プランごとのリスクや改めて何か質問がないかを聞かれる。質問事項としてはサウナや筋トレが可能かどうかを聞いた。筋トレは1週間でok,公衆浴場は1カ月は辞めておきなさいとのことだった。
これが終わるとロッカーに全ての荷物を預け(携帯以外)、施術を持つように伝えられる。
-17:00 施術終了
名前が呼ばれると奥にある施術専用の空間に連れて行かれる。スリッパに履き替えて携帯の電源を切るように伝えられ、ビニール袋に入れる。髪の毛を覆う不繊毛のキャップをかぶるように命じられ、麻酔用の目薬をさされる。
5分もしないうちに施術室に呼ばれる。荷物を台に置き、施術台に寝転ぶ。
いくつかの穴があいた機械が目の前にある。麻酔用の目薬が再度打たれる。私の場合を左目にあまり入らなかったので施術中にほんの少し痛みがあった。これは申告したほうが良いだろう。
まずは右目から。まぶたが閉じないようにしっかりと囲われる。目玉の半分ほどまで深く筒のようなものを差し込まれるが、全く痛さは感じない。
フラップ(角膜をめくりレンズのための空間)を作る処置が行われる。緑の点を見続けるように伝えられる。ほぼ痛みはないが目の前が真っ暗になるので恐怖がある。あと、緑の点が見えなくなっていくので自分が果たして本当にまっすぐ見えているのか不安になる。
それが終わると目の中を弄られ、膜(フラップ)を捲られる。
マキシマレーザーでレンズを作る。またもや目の前が真っ暗になる上にタンパク質が焼け焦げた匂い(脱毛経験者は慣れたあの匂い)がする。
右目は全く痛くなかった。左目は少し痛みがあり気が動転する手前まで恐怖を感じた。人生でもトップレベルの恐怖なので、まぁまぁ怖いと言えた。
施術後
施術直後に立って自身で受付に戻るように命じられる。私は元々立ち眩みがひどく、気が動転しそうなのもあり、車椅子で処置室の隣の休憩所に15分ほど寝させてもらっていた。看護師はめちゃくちゃ優しかった。
この時点では目がしみるように痛く、左目は針が深く刺さったかのような鋭い痛みがあった。
処置後の諸注意を伝えるDVDを見て、目薬の使い方を覚える。4種類の目薬を渡され、それぞれをどのように使うかを理解する。痛み止め、抗アレルギー、抗細菌、潤いの4種類だった。また保護用のメガネをもらえる。
この時点で裸眼で割と文字が読めるようになっていて驚く。当日はそのまま帰るように指示される。
施術後の痛み・経過
これを書いているのは施術から2日経った日だ。ほぼ痛みはなく視力的にも問題ない(と思われる。)
当日
電車はぎり1人で乗れる程度には目が開くので問題ない。不安な人は人と帰ると良い。
正直、当日は目を開けることが辛く、半目で過ごすのでやっとになる。私の場合は左目が痛く、緊張来たからか頭痛も合わさり、ほぼ何もできなくなった。ご飯は買いに行くこともつらいため、ウーバーイーツを取って早めに寝た。食欲もあまり湧かないので無理しなくてよさそうだ。
目は非常に乾燥するのでほぼ絶えずに目薬を差すことになる。しみる感覚があるが慣れる。
正直、左目がかなり痛く「やべぇ、これ失敗したかもな」と恐怖があった。そのレベルには痛かったので割と不安になる人はいるだろう。何度か痛み止めを差し、ロキソニンも飲み寝た。
風呂に入らないように伝えられるが正直そんな余裕はない。寝る際も痛みで途中覚醒することはなかった。
翌日検診
朝起きると右目はほぼ痛みがなく、左目は相変わらずまつ毛が入ったような痛みが続いていた。とはいえ前日夜よりはマシになっていた。
翌日検診に向かうが文字が裸眼で見えるため驚く。とはいえ、保護メガネを診察までかけるように言われるため、あまり裸眼感覚は得られない。
翌日検診では、視力検査と診察を行う。私は左目の回復が悪く、右目1.2と左目0.6だった。
診察では目を大きく開き、組織液を染める染料を使って炎症を確認される。左目が強めに炎症しているそうなので抗アレルギー目薬を処方された。
目薬の頻度を上げるようにすること、また視力は時間をかけて回復する旨を伝えられ検診が終わった。
全体で1時間もない程度だった。休みにしていたため、ラジオやお笑いを聞きながら昼寝をして過ごした。夜頃にはほぼ両目とも開けるようになり、本を読むなども可能になってきた。
問題なさそうなので普通に風呂に入った。風呂の中でほとんどがクリアに見える世界が斬新で新鮮だった。
3日目
施術から丸2日経った今朝、これを書いている。痛みはなく右目は快調。左目も多少違和感があるような感覚はあるが気にならなくなっている。
1週間検診までは運動やアルコールなどが禁止されている。禁酒の正月は初なのでまぁおとなしく過ごそうと思う。洗面台に立ち鏡を見るときや風呂場、あと朝起きた瞬間など、これまで眼鏡がないと全く見えていなかった時間がはっきりと見えるようになった。
見た目的にも裸眼で過ごすことは家の中でもあまりなかったので新鮮である。
3-8日目
術後4-5日目は強い酔い感とドライアイがあり「うわー、失敗だったなぁ」と思った。正月だったので寝続けた結果、数日経つにつれて徐々に良くなり気にならなくなった。また眩しさがきつく、ほぼ始終サングラスをかけていた。持っていない人は安物で良いので持っておくと助かるだろう(私は妻に借りた)。
とはいえまだ万全とはいい難く、ドライアイが気になる。目薬の差しすぎなのか左目に副鼻腔炎っぽい痛みがある。これは加湿器を強くしておき暖房を切ることで目薬の回数を減らす、寝ることで時間を稼ぐなどで対処した。
1週間検診 直前
レーシックから10日目。少し長めの期間が空いて1週間検診である。今朝の時点では違和感自体はほぼなく、左目に弱い違和感と薄いかすみを感じる程度になった。右目は乾く程度でほぼ問題がない。目も乾くが朝から夕方にかけては休みながら映画を見たりPCで作業もできる程度になった。
副作用?か何か。抗生剤を含む目薬の影響なのか深夜に強めの腹痛で起きることになった。おそらく腸内細菌に影響したのか鋭い痛みで何時間かもだえていた。これを書いている今も軽い腹痛がある。
思ったよりも左右の違いを感じなくなっており、不安感は払拭されつつある。とはいえ片目ずつ見ると明らかに見え方やぼやけ方が異なるためある程度の差はあるようだ。このあとの検診で左右差がどの程度あるのか気になるところ。左右差とかすみが残る場合は作業用のメガネを買うことを決意している。
1週間検診 直後
1週間検診が終わった。気球を見る計測と眼圧検査、ランドルド環(C)を見る視力検査の結果、両眼1.5になった。心底安堵した。それでも何となく左右差がある感覚はぬぐえない。乱視の計測はないため詳しいことは分からない。多分、乱視の度合が少し違うのだろう。
その後、医師との面談。炎症などはないそう。基本的に渡した目薬は使い切ることを想定しているそう。その後は市販で良いそう。
若干愛想が悪く聞きづらい雰囲気があるものの、すべて気になることは聞いた。
左眼のほうがぼやけ感があるのはさすがに同じ度数とはいえ左右差が出るらしく、その違いだそう。かすみ感やドライアイなどは3カ月ほどで安定するそう。様子を見て落ち着くかどうかを判断してほしいとのこと。つまり4月くらいで判断。
副鼻腔炎っぽい症状に関しては、目薬が原因の可能性があるそう。現状、炎症が見られないので治療行為としての目薬については使用頻度を落として良いそう。
腹痛については、目薬に含まれるのは微量の抗生剤、かつ、目からの摂取なのでそれが直接の原因とは考えづらいとのこと。診察は以上。
受付にて紹介用にキャッシュバック用の口座を登録。特に問題がないので1ヶ月健診や3ヶ月健診も不要とのこと。問題があればこちらから予約とって行くそう。
ということで施術と健診はこれにて終了。
実際にやってみてどう感じたか
冒頭にも書いたが、結論、人には勧めない。
過程を振り返ると私はたまたま問題なく目が良くなったとしか思えない。人生最大の博打を打った感覚に近い。目の調子が良くなる8日目あたりまではほぼ不安と恐怖に苛まれていたと言って良い。あのまま左右差があったなら。眼精疲労と目の痛みが止まなかったら。50万払って極めて酔いやすいサングラスが手放せない体を手に入れることになる。それはいやだろう。
そんな物を人に気軽に勧めてはいけないと思う。また、良くなってきた現在(10日目)でもドライアイがあるのでそこそこつらい。仕事には多少なりとも支障がある。それでもなおやりたい人はやるとよいだろう。
実際にやってみて感じるのは「正直あんまり変わらんな…?」である。なんせ、全てがまぶしくてサングラスが手放せないので結果ずっとメガネをしている状態である。そのうち慣れるのだろうが、何でもトレードオフがあると感じた。
良い点と言えば風呂などこれまで明らかに見えなかったシーンではっきりと見えるようになったことだろう。水回りの掃除がとにかく捗る。毛の処理などメガネでは難しかった作業も簡単になる。コンタクトをほぼしない私からすればこれらは明らかにメリットだ。朝起きてからメガネを探すことはなくなったが、代わりに目薬を探すことになった。これは意外だった。
また、レーシックのモチベには書かなかったが、より繊細に世の中を見てみたい、もっと自信持って人と関わりたいなと思って高いお金を払ってみた。そういう意味合いではかなりハッキリと機能している感覚がある。なんせ自分の見た目が変わる、それも目ごと変わるのはそりゃ大きい。見える世界ごと変わるからだ。自分の顔の産毛も裸の体も全てはっきり見える。言い訳ができない。結果として、いい意味でも悪い意味でも自己イメージが書き換わる。それは求めていた成果だから私にすればポジティブだ。
まぁ百聞は一見しかず。やってみて初めて分かることが多くあった。今はまだやってよかったのか悪かったのか正直判断が難しい。元取るために頑張って働こう。
では。