彼の“ものさし”は価値を作った 千葉房総『museum as it is』
千葉、房総『museum as it is』。
『古道具坂田』のオーナーが95年にオープンした、古道具の美術館。ここもアクセスは全く良くないが、今の、静かで大きなムーブメント・文化を生み出した聖地の一つになっている。
建築は中村好文。坂田さんのオーダーにより、いずれ朽ちて無くなる素材で作られた建物。空間が素晴らし過ぎて、長居してしまった。
その空間に、つつましやかに、でも誇らしげにたたずんでいる古道具たちは、彼の“ものさし”で選ばれたもの。当時は”ひとりよがり”に映ったであろうコレクション、今では多くの人がその“ものさし”を求めている。
その人のもつ“ものさし“は、価値を生み出すものだと、この空間は教えてくれる。それはアートの領域だと、僕は思う。そうして、文化は耕され、いろんなところで芽を出している。
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