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「ありがた迷惑」以後、ロッコクを走る 『新復興論』
国道6号線。通称ロッコク。
東京から千葉、茨城、福島を経由して仙台へ至る道だ。
この道を車で走ることにしたのは(と言っても、いわきから仙台までだけど)、いわきで活動している小松理顕さんの本『新復興論』を読んだのがきっかけ。
オリンピックが来る前の、東日本大地震の復興が完了したと言われてしまう前のロッコクを走って欲しい、と書いてある。
山形で復興支援の活動をしていたとき、『フクシマ論』の著者である社会学者の開沼博さん言説「ありがた迷惑」に打ちのめされ、福島から遠ざかってていた自分は、この文章を読んで、初めて、この道を走ろうと思った。
今になって?と言われるかも知れないけれど、きっかけはそのようなものだ。
通り過ぎる事しか許可されない区域、火発と原発とソーラーパネル、トラックの往来、お弁当が山積みのコンビニ、仮設の宿泊施設、立ち入れない北限の装飾古墳の看板を見る。
この記事を掲載する今日2020年1月17日は、阪神淡路大震災から25年目、「風化」「記憶の継承課題」という言葉が新聞に載る。東日本大地震発生から、今年で9年目だ。