序・日々をプリズムに分光
白色光をプリズムに通すと、屈折し綺麗に分光され、七色ともいえぬもっと豊かな光のグラデーションを描くのを、誰もがみたことがあると思う。それは本物の現象でなくても、ニュートンが出てくる教科書だったり、ピンク・フロイドのCDのジャケットだったりするだろう。色のない、真っ白な光だと思っていたものが、こんなにも鮮やかで細やかなスペクトルからなるものだと、僕はずいぶんと驚いたものである。
もしかしたら、あれもこれもごったまぜになり、なんだか同じように過ぎていく毎日が、昨日元旦だと思ってい