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Monthly letter Jan-2025 from Otsuchi
恭賀新年のとなりで
無論年末年始もいつもどうり。
生き物相手の生業だからこそ、普通とは少し違う。家族や友人とゆっくり過ごす時間に視点を合わせるのを善しとするのが我が国の風習ではあるが、私たちが手掛けている世界では時間や季節が関係ない。
年末の大掃除やら正月の準備らを足早に終わらせ、見上げれば星が輝く時間から処処方方に散らばった全エリアの水槽の様子を見てまわり、給餌や清掃、水質を調整したりと、一日があっという間に過ぎていく。
けれども、その分、桃鮭たちが躍光する姿を見ると、冷えた身体が温まるような、そんな気持ちになる。
この光景が何よりのご褒美だ。
それでも仕事が終わった後には、ささやかなおせち料理を囲み、いただいた突き立ての餅を味わった。生き物を相手にする仕事だからこそ、自然と向き合い、命の大切さを改めて感じる日々。そんな生活の中で、普段の何気ない時間のありがたさもまた、ひしひしと感じている。忙しい日々の中にも、喜びや豊かさを常に見つけていきたい。
皆さんも素敵な年末年始を過ごしただろうか。
本年もどうぞよしなに。
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私が巡る知らない世界
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講習や研修に参加する中、
"代表の方には大変お世話になっております。"
"ooさんの会社の方ですか?"
というように、丁重な御挨拶を賜る事が多々ある。そのたびに、ふざけるつもりは毛頭ないものの、更に背筋を正せねば、、という想いに思考が染まる。己の一挙手一投足が組織の評判や評価に繋がると思うと、少々哲学的にはなるが"知らない巡り"の世界を覗いた気分になってくる。日々巡ってきた史劇に、重圧に似た色の刺激を感じるとともに大変有難い心持ちになるのは言うまでもない。
話は変わり、環境や場所が変わるとヒトは自分を頂点としたヒエラルキーを構築したがるクセがあるらしい。特に、短期間しか会わない事が決まっているような世界で頻繁に起こすそうだ。簡単に言えば、御性格に少々難がある方は、御自分が優位に立てそうなヒトを見つけて周囲に晒し上げる、そんなところだ。もっと詳細且つ的確に言語化するならば、御自分を謙らせつつも、見つけたターゲットをそれ以上に落とす、とでも言えようか。既に信頼関係が後にも先にも構築されているならば問題はないが、そうでないなら大変迷惑な心理衝動と言えよう。
性格柄他人が何をしようが興味はないし、それらの事柄が道徳的に合ってるか合ってないかなども特段興味はない。その人の言動が社会的に不適切か否かも、正直考える事もしないほど無関心である。
しかし、そんな私にも黙って見過ごす事ができない瞬間に巡り合うことがある。
誰かの言動によって、私が思う大切な人が背負うべきではない不利益を被りそうになるとき―。
真っすぐ立って歯を食いしばって努力をしている人が、様々な変化球マウントを取られて不必要に踏まれそうになるとき―。
個人的にそれらの時間は絶対に訪れてほしくはないし極力見たくない。そうなりそうだと感じれば防衛本能が働いて自然に会話に入って場を廻してしまう。これは美談に映るかもしれないが実はそうでもない。
むしろ逆。そう、強めの逆なのだ。
なぜなら、私がそうすることで本来利を得れるはずだった人が得れなくなってしまうことに途中で気付くことがある。そうなってくると話が変わって来てしまう流れなのだ。動き出した汽車は止まれないし、かといって考えすぎて動かないがために大切な人の表情が曇るのも耐えられない。
全ては選べないし全てを救うことはできないと思っていながらも、藻掻き足掻いてしまう面倒な性格をどうにかしたい。
知らない世界を知りたいと思いつつも、知りたくないと思う自分にも出会す。また、知ることで足踏みしてしまう世界もあれば知らないからこそ踏み出せる世界もある。そんな何色にもなれない透明な心情こそが、いとおかしいのだと、半ば言い聞かせて生きていくことでしか自分を正当化できない現状だ。
いとおかしいと思えばそう、いとおかしくないと思えばそれもそう、あんなそんなへんな出来事や感情に巡りあった時、そしてそれをすぐに決断しないといけない場面に直面したとき、どういう物差しでどんな傾斜から判断するのが最適解なのだろうか。
考え過ぎて夜しか眠れない。
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百年之業協同組合-百業-
"人口が減っている地域で不足する働き手を融通し合い、UターンやIターン者の雇用にもつなげよう。"
そんな国のビジョンのもと、
「特定地域づくり事業協同組合」と名乗る制度が東北6県において既に11市町村で発足し広がっている。
制度は2020年度に始まった。この制度を活用すれば、国や自治体の財政支援を受けながら雇用希望者は時期折々に応じて異なる事業者で働くことができる。
先述した通り、国や自治体の財政支援があるため相場から上乗せされた給料を受け取る事が可能なのも雇用される方にとってはメリットであろう。ただ、人手が必要な時期が重なり希望先に行けないなどの課題もあるため、受入れ先企業側の多面的で多元的なバリエーションを増やす事が重要だそうだ。そのお手伝いをする事で、微力ながらでも恩返しができればと個人的に思う。なぜなら、
弊社にも百業を通して素敵な方々との御縁を頂いている。現状、人生の先輩方ばかりであるが、経験豊富であることに加えて心体的にフットワークが軽いため、ジェネレーションギャップを感じた事は一切無い。弊社と百業との交わりがなければ出会えなかったであろう経歴を持つ方々の目線はとても有意義なもので確かなものだ。
頂ける御縁が素晴らしい理由は、組合としてのサポートや事前準備、ロングタームでのキャリア形成支援、各種報連相の仕組みが組織としてしっかり確立されている証拠だと容易に想像できる。
百業の関係者でも内輪人でもない私が偉そうに語れる身分ではないことは重々理解しているが、御紹介頂ける方々は素晴らしい人しか居ないと、本当にそう思うのだからどうか許して欲しい。
"働く"という概念が変化変容してきている様が表立って騒がれ始めた令和という時代、人生を謳歌する手段のひとつに、"百業のカタチ"を利用してみては如何だろうか。社会保険や雇用保険に入りつつも挑戦できる選択肢は、そう多くない。"百業のチカラ"をあなたに。
資格新規更新
フォークリフトスキルトレーニングコース
-Forklift Skill Training Course-
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next license coming soon..
Èpilogue
あっという間に1/12季が過ぎました。
内心、白駒の隙を過ぐるが如しとなっております。
さて、私事ではありますが今年の抱負は"がんばるぞっ"です。なぜなら、頑張っているときの方が頑張っていないときよりも良い成果が出る気がするからです。
とは言うものの最近では言おうとしたことを忘れ、忘れたことすら忘れる日々で職場の皆さまには日々ご迷惑をおかけしており、常時バタバタを超えてパタパタしております。そんな私ですが、本年もどうか温かい目で見守ってください。関係者の皆様への、毎日お仕事を増やして申し訳ない気持ちを心から添えて、年始のご挨拶に代えさせていただきます。
最後までスクロールして頂き、ありがとうございました。
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