〜Dress Change 2021 Mask of Princess 開催に寄せて〜
わたしが感じたあなたの魅力を切り取る,shutterの番外編を今日はしたためます。
対談を通して、その人との関係性を通して、感じたこと、伝えたいこと、その魅力を書きますと、始めたshutter。
ご依頼いただいた方の中で、明日から開催される「Dress Change 2021 Mask of Princess 」に出場される方が多く、座長の小堀美沙紀さんのことも、書かせていただきました。
美沙紀さんへの赤裸々な思いとともに書かせていただいたshutterですが(笑)
このshutterが今こうして多くの方からご依頼いただけるのは、スタートした時に、彼女が関西の友人知人に声をかけてくれたからこそ。
そのお礼と言っては何ですが、美沙紀さんからこのイベントについて、お話を聞かせていただき、こうして今このイベントに参加される方のお話を書かせていただいた、一ライターとして、今日は勝手にDress Changeについて寄稿させていただきます。
昨年コロナ禍にも関わらず、開催されたこのイベント。
Dress Change って一体何してるの??そう思いながら見ていた人も、もしかしたら少なくないかもしれません。
一般公募で集まった、ごく普通の・・・と言ってはなんですが、モデルでもタレントでもない、この世界で暮らしている、妻であり、母であり、主婦だったり、働いていたりする、ごくごく一般の女性が、「一人の女性としてありたい自分の姿」を思い描き、その姿のための洋服をしつらえ、それを纏ってランウェイを歩く、という。
一体何のお祭りなんだろう
そんな気持ちでわたしは当初見ていました。
ところがびっくり、そのイベントのなんと本格的なこと。自分のためにしつらえる服は、本格的なプロのデザイナーさんによる、一人一人のためのオートクチュールといっても良いほどの、完全オーダーメイド。会場も立派だし、お客様をお呼びして、そこに敷かれたレッドカーペット・・・ランウェイを歩く、エンターテイメントの様相。
一体これは何なんだ、なんだかすごいことがはじまってるじゃないか、と言うのが、正直な当初の感想。
あれから1年たって、今年、2回目の開催。
今年は、初回よりもさらにイベントとしての企画が充実。協賛だけではなく、アンバサダーもつき、イベントとしての「意味や意義」も、益々と大きくなっている。
昨年達成したクラウドファウンディングを今年も実施、結果はもちろん、当初300万の目標額を達成し、最終400万超え。
イベントそのものが命を持ち、進化のレールに乗って育ち始めた、そんな感覚をわたしは覚える。
いったいこのイベントはどんなきっかけから始まったんだろうと、座長の小堀美沙紀さんに、過日お話をお聞かせいただきました。
きっかけは、2019年10月のハロウィン。
仲間と仮装して出かけた先で入ったビュッフェレストラン。
案内されたのはビュッフェ台から離れたお席で、お食事を取りに仮装姿で行くたびに、周りの席の人の視線を感じながらカーペットの上を歩いていくことに。これが何だかとても気恥ずかしい。何だか申し訳ないような気持ちでビュッフェ台に向かう、それを繰り返した先で。
「なんか、ちょっと慣れてきたかも。」
気恥ずかしかったはずのビュフェ台までのカーペットが、自分を女優のように見せるためのランウェイのように見えてきたそう。少し、気取って、女優のようになりきり、胸を張って歩く。それが、楽しいし気分がいいし、何だか少し、誇らしい。視線を感じないのは、むしろ、寂しい。笑
実はこれが、Dress Change が生まれたきっかけの瞬間。
もともと、フォトグラファーとして、多くの女性の写真を撮り続けてきた美沙紀さん。この年は、「私が私を幸せにする I Make Me Happy」と銘打って50人撮影をしていた時。
女性が、自分自身であること、そのままの魅力全てを表現して生きることがもっともっと広まってほしいし、そんな世界観を、表現したい。
さらには、そんな女性の姿を写してきた写真展をやりたい、女性が一人の私として生きる姿をもっと伝えたいと思っていたさなかのこの出来事。
あの日歩いたのはレストランのカーペットだったけど。
こんな風に、自分であることに堂々として歩けたら・・・自分らしさとともに、人生の道を歩けたら、すごく幸せなんじゃない?そんなイベントができたら、面白くない??
一人の女性が、私らしく生きる姿を見せることで、その幸せが伝播して、「女性みんなの幸せ」につながる気がする。
誰もが、たった一人の私を、幸せに生きることができたなら、そんな女性が増えたら、どんなに幸せな素敵な世界が待ってるんだろう。
そんなひらめきが、降りてきて。
それを、周りの人に話し始めたら、動き始めた。
それが、2019年12月。
Dress Change “Story of Ours” の始まり。
その時話をしたお相手というのが、shutterで書かせたいただいた
本郷悠里さんであり
村田薫さん。
女性が自分らしくある服を纏って、ランウェイを歩く、そんなイベントがしたい!面白そうやん!
この話を持ちかけられた本郷悠里さんは、私との対談の時「あ〜、またこの子はえらいこと言い出したわ、と思ったわ。」と教えてくれました。笑
でも、そう話す悠里さんの横顔は、愛しげで。たいそうなこと言い出したわ、まったく。そう言いながらもきっと、この言葉から始まる「何か」に悠里さんも・・・ワクワクと期待してしまいたくなるものが、あったのかもしれませんね。
悠里さんは出場メンバーの保健室の先生的な役割として、メンタルサポートを、薫さんはスタイリストとしてのサポートのほか、演出サポート&WEB担当として、Dress Changeに参与することに。
これをイベントにしたらいいんじゃないか、そう思っていた矢先に、みさきさんは、悠里さんからの紹介で服を仕立ててくれるデザイナーのMee さんと出会います。
思ったままに、イベントへの思いを話し、デザイナーとして服を作ってくれないかとオファーし、快諾。
まずはやってみようと始動、出場者を募り、一人一人の「自分らしくある姿、その装い、あり方」を追求、体現すべく、オーダーメイドの服を仕立て、その姿を撮影して、プロモーション。ウォーキングレッスンをして、ランウェイを歩く、その全ての過程こそが、このイベントの大きな価値。ありたい姿に妥協することなく進化していくことをサポートし、表現してもらう。その晴れ姿を、舞台を用意して見てもらおう、そうして動き出した初回のDress Changeは、9名の出場者とともに動き出すも、年明けにまさかのコロナ禍に。
会場を押さえ、当日来場者に見てもらうはずだった予定が開催を危ぶまれる状態に。ソーシャルディスタンスという、新たな社会規範の前に、人数制限がやむなしとされ、100名を呼ぶはずだった会場は、30人がせいぜい。これでは開催しても赤字になってしまう。一体どうしたらいいのか。
そこで生まれたのが、イベントの生配信。会場でその姿を見ることができないのなら、配信すればいい。
どうせやるなら、この時勢を言い訳にすることなく、この時勢であっても、最高のものにしたい。資金が、いる。
資金がいる、ならば、クラウドファンディングをしよう。
ピンチをチャンスに変えて、動き出したクラファンは、どんどん応援者を得て、目標金額100万円に対し182%到達の182万円の支援資金を得て終了。
会場の当日参加者数の倍になる、64名に生配信でこのイベントを届けることに成功します。
この活力は、素晴らしいなと思わずにいられません。
誰もが予想しなかったコロナの世界。昨年一年の世界の変化は凄まじいものがあり、その中で多くのイベントが延期や中止を余儀なくされ、またその一方で「余儀なくされた手前で諦めた人たち」もたくさん、いたはず。
でも、座長である美沙紀さんの選択は、そうではなかった。
どうやって届けよう。
もはやあの世情は、言い訳なんて言葉にしなくていい、「もっともな理由」でしかなかったのに、それでも最終選んだことが、「やると決めたことを、この世情の中でできる最高の形で届けること」だった。
そしてそれを実現させた。
少し離れたところから、この経過を見ていて、本当に、彼女のパワー、そしてそんな彼女の決断を共に歩む、仲間の信頼関係の厚さに、ただただ、すごいなと、圧巻されたのは、いうまでもありません。
でもそれだけ・・・・
今この世界を生きる女性の中には
「私は私でありたいんだ」「私として、生きたい、輝きたい、私らしさをもっとひらいていきたい」
そんな思いが強く確かに溢れているのかも、しれません。
時代を、世情を言い訳になんかすることなく、追い風にさえして、やりたかったことを叶え、実現させる。自分の中にある思いを、その世界観を、表現し、世界に伝える。
これこそが、座長美沙紀さんがDress Changeで伝えたいことであり、彼女は身をもってそれを体現された、のですよね、きっと。
私は私の世界をあきらめない。表現する。叶える。そして、幸せになる、と。
そんな初回を超えていよいよ明日から開催される、Dress Change 2021 Mask of Princess
2回目となる今年は、京都と東京、2会場で開催、明日は京都会場での開催です。
結婚して母親となった私たちは、さまざまなフェーズを超えて、さまざまの役割(Mask)を生きています。
妻として、母として。そして職場に行けば働く社会人として。両親の娘として、その老後のことを娘としてどう向き合うかもそろそろ考え出すし、親として子どもに何ができるか、どう接しようか、そう考える時間も多いし、当たり前のように、「子どものために割く時間やエネルギー」は圧倒的に多い。
日本の子育ても、どんどん男性の参加が増えているとはいえ、それでもまだ「母親というもののあるべき姿」の呪縛は、ないとは言い切れない。
だからこそ、多くの女性が、時に「母でも妻でもない私って、何がしたかったんだろう」と、どこか自分が置き去りになったような気持ちにさえなる。
母も妻も、仕事をする社会人としての私も大事だけれど、でもその役割に染まり埋もれてしまうのではなく
大切な役割を果たしつつ、あらゆる役割(=Mask)をはずした
「私という一人の存在としての、最高の人生、美しい姿、素敵に生きること」を忘れたくない、その輪郭こそを、際立たせていたい。
役割から生きるのではなく、私として生きながら、役割も果たして幸せに生きる。
そんな女性が増えるほど、きっと世界は幸せになる。
そんな自分がこの世界でどう生き何をするか、それこそが「自立」であり「世界への貢献」になる。
そんな姿を、誰だって、そうなれるのだということを、このイベントを通して伝え広めたい。
そんな趣旨で開催されます。
関わるメンバーは一気に増え
メインスタッフは座長の美沙紀さんを含め4名。
出場者はなんと20代から60代までの女性、17名。
デザイナー、メイクサポート、ウォーキングサポート、映像制作、司会など、スタッフも15名以上が関わるようになり大所帯のイベントへ。
当日までの道のりも
一人一人のメンタルサポートをしながらありたい姿をより明確にするためのワークを行いながら
デザイナーさんとの打ち合わせを経て、「自分の世界観を体現するための一着」を用意。それは当日までのお楽しみ。
専門家を呼んでのウォーキングレッスンも繰り返し行い、ランウェイ当日を堂々と歩く準備をする。
そして今年は、アンバサダー制度も導入。
出場するメンバーのみならず、このイベントに興味関心を持つ、800人を超えるグループメンバーにも、一人の女性としてのあり方、生き方をを追求してもらいたいと、さまざまなワークショップを提供。
選ばれた出場者だけが特別なのではなく、関わる誰もが「一人の女性として美しく輝けるように」誰もが参加者として関わるイベントへと、進化。
当日はもちろん、会場での観覧に加えて、今年も2会場の生配信を実施。そのためのクラウドファンディングも過日行い、見事目標額の330万円を達成、最終434万円の支援金を得て終了。
一人の女性の「自分らしい姿でランウェイを歩いて、ありたい姿を世界に表現したい」その思いがたった2年でこんなにも多くの人の賛同と支援を得て、大きく育つなんて。
この結果はきっと
「いくつになっても、美しく私らしく生きてゆきたい」
女性の願いの大きさそのもの。
きっと、誰もが心の中で、思っているのだろうな。
私はわたし。
誰にも、何にも、変えることなどできないたった一人の私。
だから、この私で美しく輝いて生き切りたいんだ。
と。
その願いが誰の中にも本当はきっとある。
でも、この社会で生きるには、これまでは、私であることよりも、役割をこなせることの方が、有利だし素晴らしいと、誰もがどこか思っていたのかもしれない。でもそれはもう、過去の産物になりつつあり、時代はどんどん、個の時代、誰にも何にも縛られない、溢れるほどの多様性の中の唯一無二、自分という存在そのもので生きる方へと舵を切り始めている。
もうその流れは、変えられない、そんな気がします。
もう、自分であることに、臆さなくていい。
堂々と、あなたはあなたであればいい。
自分を諦めることなく、
どこまでもなりたい自分に
その自分で、あなたらしく生きていい。
そこに年齢なんて、関係ない。
だから、美しくあなたそのままを存分に表現しよう。
社会という大きな枠組みの中で、そこにふさわしい人として生きることができているか、それが評価される時代に生きた私たち。
そんな時代はもう終わる、終わっているのかもしれない。
社会のために生きるのではなく
私のために、私らしく生きることが、社会をつくる。
自分らしく、美しく生き切ればいい
たった一人の存在として、できることできないこと
輝けること、助けてもらうこと。
それは、あなたがあなたであり
私が私であれば、助け合い、補い合い、輝き合える。
それはきっと、紛れもない、自立であり共生そのもの。
そんな時代が、やってくるし、もうその世界の扉は、開いている。
明日の京都会場、そして7月16日の東京会場で、ランウェイを歩く女性たち。
この半年、きっと、たくさんの葛藤や不安、そして、自分が成長進化していく喜び、自分を信じることの意味を何度も何度も、超えて感じて、迎えるだろう当日。
楽しさや期待と同じくらいの、緊張や不安もあるかもしれないけれど。
描いた最高の姿、その姿こそを、みんなが見たいとそのあなたに出会いたいと思っていて、
そしてきっと、誰もがそこに自分を重ねるのです。
私も、たった一人の存在として、生きるなら、どう輝こうか、と。
ランウェイを歩くのは一人、でも一人じゃない。
舞台に立つその姿には、味方しかいない。
その温度を感じながら、堂々と歩ききってほしい、その姿を見届けたい。そう、思います。
座長の美沙紀さん。小さな思いつきから始まったイベントがどんどん育ち、美沙紀さんご自身もこのイベントと共に、進化されたことと思います。
いつかは、武道館でDress Changeを。
私との対談の日に笑って仰ったこと。
一人でできることには限りがある、自分にできることがある反面、できないこともたくさんある。だからこそ、力を貸してほしい人、貸してくれる人を信じて頼んでみる。お互いに活かしあっていきたい。その連続で、いろんな人の応援を受けて、育つことができた。だからもっとたくさんの人に参加してもらって、このイベントをもっと広く大きく意義あるものに育てていきたい。
2回目となる今年の準備期間にお話を伺ったときは、「ただ、なりたい自分で輝くだけではなくて、一人の女性として自立するならば、働き、お金を稼ぐこと、経済的自立の必要性もなおさら感じ始めた」とおっしゃっていて。だからこそ「自立と社会貢献」そのワードを理念に掲げる。
このイベントをただのお祭りにするつもりは全くなく、彼女の描くスケールは、ひらめきで動いているようで、確実に地に足がついている。
だからきっとこの先も、Dress Changeはますますと成長していく予感にあふれている。
なりたい私、ありたい姿。それを表現すること、その自分で生きていくこと。そこに終わりはなくて、きっと、進化成長し続けていくもの。
ご自身の人生を通して、カメラマンとして、妻として母として、あらゆる役割をもちながら、一人の女性として生きて輝くことを貫き進化していくごとに、きっとこのDress Changeも進化成長していくのだろうと思っています。
それもまた、楽しみの一つ。
京都会場は明日7月2日 13:00スタート
東京会場は7月16日 13:00スタート
会場での観覧は締め切っていますが、アーカイブ視聴もできる、生配信視聴権は、公式HPで販売しています。
一般女性の、自分の人生と思い切り向き合って表現する「私らしい姿で歩くランウェイ」きっと、見る人の心を動かすものになるはずです。ぜひあなたのその目で見届けてください。
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