バウリニューアルで、2人をここからもう一度。〜宮田智子さん〜
私が感じたあなたの魅力を切り取り綴る shutter
この企画は、あそゆかがご依頼者様と対談、感じた魅力をあそゆか視点で遠慮なく書かせていただくというもの。2021年は100人の人の魅力を切り取る「100人ライティング」にただいま挑戦中です。
2人で人生を歩む、最も美しく輝かしい記念となる日を
1000回以上見て来た人は、何を感じ何を思うのでしょうか。
1000組のウディング、1000組の幸せの形、1000組のパートナーシップ。
人生で忘れることがないだろうその日から始まる、夫婦の時間、パートナーシップは、当たり前にその幸せが続いていくものか、というと
そんなことあるわけないじゃないか、と答える既婚者の方が大半を超えるでしょう。苦笑
そう。
好きで、求めあって、ともに生きてゆこうと誓った2人だったとしても、そのパートナーシップは時間の中で、想像しえないほどに変化し、予想だにしなかったさまざまな出来事の中で変容していく。
だからこそ、私たちはその変容を「ただ、待ち受けていればいい」だけではなく、その変容を自ら受け止め、2人の未来のための選択をしていく必要が、きっとある。
どんな風にこれからを生きてゆきたいのか、と。
これを読んでいるあなたには、パートナーがいるでしょうか。
そのパートナーとは今どんな関係性を築いているでしょうか。
そしてそれはあなたとパートナーにとって、幸せな形でしょうか。
もし、より幸せな関わり方があるのだとしたら。
そのために何が必要なんだろう。
今回のshutterは、婚礼&イベント司会者としてこれまで15年で1000組以上のウエディングを担当し、現在は新たなるウェディングセレモニーの一つ「バウリニューアル」を日本に広め文化にしてゆきたいと、その道を歩まれている、フリーアナウンサーの宮田智子さんと、彼女が今尽力しているバウリニューアルをご紹介します。
今回の対談が初めましてとなる智子さん。
事前に、どんな方かしら・・・とSNSを見てみると、何やら「Anniversary Project バウリニューアル」なるものをやってらっしゃるよう。
バウリニューアル=誓いの更新
もともとは欧米の文化で、年月を重ねたご夫婦が 5年・10年・20年・30年…とともに過ごしてきたことを記念して祝い、お互いに感謝の気持ちを伝え、改めて愛を誓い合うというセレモニーのことをそう呼ぶのだそう。(智子さんのHPより)
わ、なんだか素敵なセレモニーな気がする。
HPを読んでみると、智子さんの提唱するこのバウリニューアルは
結婚から時を経た2人が、これからさらに、より幸せな2人として生きていくために、その関係性を「更新」するためのセレモニー。
現在では欧米だけでなく、ここ日本でもじわじわとそのセレモニーは広がっているようです。
智子さんが立ち上げたAnniversary Project では、このセレモニーを
・お二人のご希望の場所で
・ご夫婦の関係性見直しワークを行い、新たなる誓いをしたのち
・記念撮影をする(そのためのメイクアップや衣装貸し出しなどもあり!)
↑ こちらは智子さんご夫婦のバウリニューアルサンプルフォト。素敵!
そのためのプロデュースを智子さんが行う、というもの。
↑ 奥のバインダーを持ってるのが、智子さん。
セレモニーの形式はご夫婦の意向に沿った自由なスタイル。
ポイントとなるのはおそらく
「第三者とともに関係性の見直しワークを行い、新たな、より求める関係性に向かっていくための対話の時間がある」ということ。
わーーーー。すごく素敵なサービス!!
これ、すごく必要なサービスだな。というのが私の初感。
なぜなら、私自身の体験としても、また以前はコーチとしても、いろんな方にセッションをして来た中で、多くの方のお悩みや課題の根底の一つが「パートナーシップ」だったから。(とはいえそのパートナシップの課題は、詰まるところ、「自分との関係性」に端を発しているとは思う)
人生で、最も近い存在の1人だろう、パートナー。
だからこそ、言えること、できることがある反面
だからこそ、言いづらいこと、言えないこと、素直になれないことがある。
そここそ大事じゃないか、
そここそ、言葉で伝えるべきじゃないか、
わかっていてもできない時がある。
そして、私自身コーチとして他者の話を聴くと言う経験を重ねてきたからこそ思うことがある。
それは
「距離感を置いて見てくれる、第三者の存在があるからこそ、話せることが人には多くあり、そこでこそ、大切な本音が漏れることが決して少なくない」
と言うこと
「第三者が間に入るからこそ、感情的になり過ぎず、冷静に話すことで分かり合えることがある」
と言うこと。
2人の問題だから2人で解決すればいい、ではなくて。
むしろ
2人の問題だからこそ「誰かが必要」な時だってあるし
2人で解決しようとするからこじれることだってある。
2人だからこそ、
すぐ喧嘩に発展してしまう、も。
理想をいえばもちろん、2人で話し合えればベスト。
でも、それができないから
こんなにも世の中で多くの男女のもつれがあり、揉め事があり、
不倫や離婚だって起きる、それが現実かもしれない。
近いからこそ、もっとわかり合いたいと思う
だからこそ、その期待のあまりに
互いの違いを認め合い受け入れ合うことが時に難しく、押し付けがましくなる。
そんな側面が、パートナーシップにはありがち。
だからこそ第三者に、いわば
「仲人さんに立ち会ってもらって、これまでの時間を振り返りながら
もう一度2人のいろんな面を出し合い、認め合って、
パートナーシップの新たな時間のスタートを切る儀式をする」
これがもたらすことの効果は、とても大きいのかもしれない。
感情的になりすぎず、
お互いの独りよがりに陥りすぎず
誰かがいるからこそ
「1人と1人の人としての距離感」と「互いの想いや価値観」を尊重しあい
そうなんだね、と受け取りあえるのかもしれない。
これは、広まって文化として定着したら幸せな夫婦、パートナーシップが増えるに違いないと
こんな素敵なプロジェクトを、自ら始められたなんてどんな方なんだろうと
智子さんからバウリニューアルのことをお聞きするのを楽しみに、京都のカフェ「イノダコーヒー」に向かったのでした。
(余談ですが、普段は近所にあるのがスタバかコメダ珈琲なので、イノダコーヒーに行けることが京都にきた時の小さな楽しみの一つです。)
このshutterにご依頼いただく方は、そもそも
「書くことが苦手、もしくは得意ではなく」
「なんならめんどくさいと思ってしまう」
「話す方が早い」と言う方がとても多いので
(要は、苦手な言語化をやって!、な依頼が多い)
みなさん、お会いするなりどんどんお話をしてくださる方がほとんど。
智子さんも例に漏れず、初めましてのご挨拶もそこそこに、すぐにいろんなことを話してくださいました。
その一番初めが
「ウエディングの仕事で1000組以上の司会をやってきて・・・」と言うもの。
1000組!
せんくみ!!!!
100組じゃない。桁が違う。1000組ですか!
そう、驚いても、なんの驚きも何もなく「そうなんですー」とおっしゃる智子さん。
そして言うのです。
「とにかくウエディングの司会が好きでー。」と。
この笑顔です。
もうね、とにかく、ウエディングのお仕事が、司会が、本当に好きで好きで好きで、大好きなのが、ダダにダダ漏れで、じゃぁじゃぁ伝わってくるのです。
だって、ずぅ〜〜〜っと、ニコニコのこの笑顔なんですもの。
こんな笑顔で、自分の選んできたこと、仕事が好きだって、言えること
どれほどに幸せなんだろうか。
そして
1000組の幸せを、ずっと、見てきて、感じてきたら、そこには、どんな気持ちが、何が、積み重なり続けるんだろうか。
思わずそんな小さな興味が湧いてきて、智子さんになぜこの仕事についたのか、それを聞いてみたのでした。
大学卒業後は、一般OLとして企業に就職するも、自分を生きる輝かしい日々とは裏腹days。(今では想像もつかないですが、半導体系企業ではんだごてをもっていたそうです!)
そんな時、会社で商品説明のセミナーで説明役を仰せつかったのが、新しい扉。そこで、本職のアナウンサーさんに出会い、そのかっこよさに一目惚れ。素敵!こんなアナウンサーになりたい!と、一念発起してアナウンサースクールに通い、OLを退職、アナウンサーの世界へ。
とはいえそれは華やかな世界とはほど遠く、最初は携帯電話の宣伝のお姉さんから、始めたそう。(うん10年前は、ショップの前や量販店に可愛いミニスカートを履いたお姉さんが居て、道ゆく人に向かってマイクを持って宣伝をしてましたよね。)
その仕事もとても楽しくて、マイクを持てるのが嬉しかったと、智子さんはおっしゃいます。
そうやって目の前の仕事を一生懸命していくうちに、事務所の転籍もして、いよいよ婚礼の司会のチャンスをいただくことになったそう。
とはいえ婚礼の仕事はとても厳しい一面もあり、一生に一度しかないお式で失敗をすると、もう「司会として呼ばれなくなる」そんな、間違いは許されない厳しい世界。
だから、もう一生懸命だった、でも、それさえも全部好きで楽しかったんですよねと。辞めたいと思ったことは、なかったそうです。
そうして、司会の仕事を重ねていくたびに、またお願いしますと、ご縁がつながるようになり、そうして続けてきた15年で、1,000組の幸せの日、結婚の日の司会を続けられてきたそうです。
あの日の会話で何度も何度も出てきたのは
「ウエディングが好きで」「仕事が楽しくて」ということ。
そう、これはもう、智子さんの天職とも言っても良いくらい。
ウエディングが、仕事が、誰かの幸せな瞬間を見れることが大好きで、そのためにただただ、ひたむきに積み重ねてきた15年。
そんな智子さんが、大好きなこの仕事よりさらに打ち込みたいと思うほどの「Anniversary Project バウリニューアル」は、智子さんにとって、どんなものなのか。
あの日の対話で感じたことから、少しだけ、紐解いて感じたことをここに綴ってみようと思います。
人はその人にとって大切なこと、好きなこと、そして、切なる願いを持っていることを話す時ほど、その顔は穏やかながらもとても嬉しそうな、幸せそうな、なんとも輝かしいお顔をされます。
私はその瞬間を見つけられた時がすごく好きだし、そこにこそ、その方が生きる上での大切な源泉があって。
だから、それが何かを、対話の時には感じるようにしているのですが
あの日智子さんと話した時間で私が感じたことは何かといえば
「とにかく、幸せでいてほしい」
という、心から切なるほどに幸せを願う気持ちが、智子さんの源泉の一つなのかもしれない、ということ。
縁あって、好きで
時には、そんな恋愛感情よりも、訳あって、流れで、不思議なタイミングで
結婚する羽目になった、人たちもいるかもしれないけれど
それでも
自らの意思と選択として「結婚する」を選んだ2人ならば
幸せでいてほしいし
そのために、私ができることがあるならしたい
智子さんはいつもそうやって、出会う人、目の前の人の幸せのためにできることを見ているのだなと。
このAnniversary Projectを立ち上げる前にも彼女は
父の日イベントを2017年から行っています。
なぜそのイベントが立ち上がったかといえば
お母さんは母の日に盛大に(それこそ社会をあげて)感謝されるのに、父の日の盛り上がりはそこまでじゃないし、お父さんってお母さんほどそうやって感謝されることが少ない。でも、お母さんがお父さんを尊敬して感謝していれば(つまり、妻が夫を尊敬し感謝できれば)、それを見ている子どもだって、お父さんのことを大好きになるし尊敬するし、大事にするし、みんなが幸せになれる
そんな気持ちから始まっていて。
子どもの時に、ご両親が喧嘩をする姿に、ごはんが喉を通らないくらいのきゅうとした気持ちを幾度となく感じてきた智子さん。
いつしか、自分が結婚する時には、喧嘩をしない、幸せな家族になりたいと願うようになり、
そして結婚してから智子さんは、そのご自身への誓いであり約束を、ずっと果たしてきてらっしゃる方。
もちろん、夫婦となれば、いい時だけではないでしょうが
それでも料理人の旦那様との日々の中で、お子さんを授かり、そうして、お子さんも、お父さん大好きと言えるようにと、智子さんはずっと、旦那様を、そしてご家族を、大切にされてきていて。
※お子さんの誕生日もこんなに素敵にお祝いされている智子さん!
彼女は、ご自分のご家族を心底愛してらっしゃるし、大切にしたいと、願ってる。
だからこそ感じた「お父さんこそ、もっと感謝されていいし、お父さんだって、家族のヒーローなんだってことが伝わったらいい」「それを家族で楽しみながら祝えたらもっといい」そんな気持ちが、父の日イベントへと繋がり、3年間多くの方が参加する会として、続いたのでしょう。
そして、何より、智子さんが誰かの幸せな姿を見ることが好きすぎて、喜んで欲しくて、そのための企画やイベントをものすごく楽しんでこられてる。
※智子さんのブログよりお借りしました。こんな、研究生っぽい格好で父の日イベントを主催するなんて、どんな会?って気になりますよね。笑
誰かが喜んでくれることを想像しながら、何かを企画したり、サプライズを企むことが、とにかく、楽しくて好きでたまらない智子さん。
※嬉しいことを企むニヤニヤ顔。
だからこそ、きっと願うのでしょうね。
その幸せが一過性のものではなく、どうか、永きにわたって、絶えることなく続いていきますように
そして
その幸せが、より多くの人の幸せへと、繋がり続けますように、と。
智子さんご自身が
アナウンサーになりたいと願ったご自分のためにその道を進み積み重ね、自分の幸せを叶え
そうして、ご主人と出会い結婚をしてパートナーとの幸せを築き
お子さんを授かり、家族としての幸せの形を作り上げる
その道を進まれているからこそ、願うこと
1人としての幸せから
パートナーとともに築く幸せへ
そして、家族の幸せへ
そして
家族となっても、2人で生きていくことを誓った2人の心がずっと、時を重ね、時を経て、幸せと豊かさとともに続いていきますように、と。
めぐり逢いから生まれる喜びや愛情が、時を重ね、その形を変えながら続いてくために、時を経て訪れる変化を「さらに幸せになるための転機」となるように、お手伝いしたい
それが、智子さんの思い、なのかもしれません。
そんな視点から見てみると
大好きなウエディングの司会を15年務めてこられた彼女が
今心新たに、このAnniversary Project バウリニューアルに心をときめかせ、ご自身の使命かのように、これを文化として広めたいと思うのも、心底納得できる気がします。
パートナーとしての幸せのスタートとなる結婚式の日を祝う婚礼司会者として進んだ15年から
パートナーから家族となり、子どもが巣立ちまたいつの日か2人で過ごすパートナーDaysまで
その幸せのために、5年、10年、20年、とその関係を「更新」するための節目を、喜びとともに祝いながら迎えるお手伝いがしたい
それが、今の智子さん、なのでしょうね。
どんなわけがあったとしても
2人が出会い、そこから始まる道
そこには良き意味がきっとある
たとえ、その時は気づいていなかったとしても。
だとしたら
互いをわかり合った上で
互いが求める幸せのための選択ができるように
どうか、その本心を見逃さずに、大切にしていきましょうよって
互いの違いを責め合うのではなく
互いの違いを、全て理解はできなくとも、
違いを認め合い
それでも共にいたいと思う本心があるのなら
その本心からつながる関係を作っていきましょうと
そのために、できることは
これまで、さまざまな現場を婚礼司会で重ねてきた
イベント企画力や、
婚礼の現場で起きるさまざまな状況を
より楽しく祝うために超えてきた力
そして
ご家族と楽しみながら幸せに過ごすために重ねてきた日々
その全てをかけて私がやりますと
それが、智子さんの、今とこれからの願いであり、誓い。
関係は、2人で重ねていくもの。
でもそれは
2人だけで頑張らなくてもいい。
あなたのしあわせのお手伝いをしたい人は
こうしているから。
ほんと、結婚して、子育ての時を経ると
「結婚は、生活は、理想だけじゃやっていけないんじゃい。」という瞬間が呆れるほどにやってくるし
男と女はその「幸せの山」の登り方、超え方が全然違うし、
お互いに
「どの山見とんじゃい!!!」と言いたくなることも山ほどある。笑
でもきっとそれは
互いの幸せのために見ていることには、間違いがないのだけれども
そこを、理解しようとすることがないままに
見てる山が違うじゃろがーい!を放置し、諦めたままでは
いつしか
「私たち、どうやら登る山が違うようですわよ」なんて
三行半を突きつけたくなったり、してしまうのでしょうね。苦笑
でも、そこにさえ
互いの行き違いしか見えない
違う山を見てるとしか思えないそこにさえ
本当は、
同じ空の下だったんだ、って思えたなら。
また、その空のもとで
どうやって幸せになろうか、って思える、のかも。
そんな風に考える時間を、取ることは
とってもとっても、大事なのかも。
歳を重ねてこんな姿を記念に撮影されるのも
決して、悪くない、かもね。
パートナーがいるあなたはぜひ、その心に、問うてみてください。
本当は、この人と、どんな人生を、つくっていきたいの?と。
そしてもしそれを、自力で更新していくのが難しいなと思ったら
誰かに助けてもらいたいな
せっかくなら、もっと楽しく幸せに更新したいなと思うなら。
ぜひ、このバウリニューアルに、助けてもらってはどうかしらと
思うのです。
きっと智子さんが満面の笑みで
とっておきの記念日となるために、考えてくれますよ。^^
「さぁて、どうしようかな♪」とこんなお顔で。
智子さん、この度はどうもありがとうございました。
智子さんのバウリニューアルについてはこちらから。
智子さんのブログ
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