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勝てなかったあと

昨日負けてしまったから書くのではありませんし、
勝つことが全てだと思っています。

僕が大学生の頃、バルセロナが世界のサッカーを
席巻しておりトレンドは、細かくパスを繋ぎ、
相手を崩しきりゴールを目指す。
あの”ティキタカ”の衝撃は絶対に忘れません。

さらにバルセロナでは、育成年代から
そのサッカースタイルが統一されているということだった。
当時の僕は、サッカーはこれで完成されて、
今後バルセロナを倒すチームなんて
当分出てこないんじゃないか。とも思っていました。

2020年。大学を卒業して5年。
バイエルンミュンヘンが、
CLでバルセロナを8-2で粉砕しました。
たった5年。
これもまた2025年には違うスタイルのチームが
出てきて、トレンドは変わってると思います。

少し話が逸れましたが、
あの衝撃を受けたバルセロナも負ける。
冒頭にも書きましたが、
負けの美学なんてものはないと思っていますし、
勝つことが全てです。

勝利したあとの瞬間は、たまらないし
スポーツでしか得られないんじゃないか 
と思われる快感に浸ります。

あのプレーが良かったとか、承認欲求が溢れ出し、
試合を振り返るときも全てがポジティブな状態で
観られる。

SNSにも賞賛の声が多く、自分(達)のやり方が
全て正解になったような気持ちにもなります。
本当に正解なときもありますが。

その一方、負けたあとの瞬間は、これまたなんとも
表現しがたい絶望感に見舞われます。

原因は、組織にあるのか個人なのかそれとも両方か。

木を見るところから、森を見始め、

何が悪かったのか。どこが足りないのか。
何か伝えなければならないことはないか。

次の勝利を手にする瞬間まで、もがき、考えます。

ふと気づくことは、
勝利したときよりも勝てなかったときの方が、
考えることをします。

ネガティブなエネルギーが働き続けますが、
それは不思議なことに試合に勝つ事でしか晴らせない。

だから、努力をし成功を収めたときには、当時はネガティブであったものは、未来ではポジティブなものに変わっている。みたいなときがあるんです。

伝えたいのは、考えないことはダメです。

それはもう、
人間の特権を放棄した2本足で歩くただの生物です。

何かを感じ、記憶し、それが人を強くさせる。

究極は、勝ったときでさえも
いつもハイレベルで考え続けられる人間です。

それはもう、人間を超越した他の何かです…笑

少なくとも僕はまだ、勝利の余韻に浸ってしまいます。

考えることをやめずに、最後は笑える側でありたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

稲葉 修土

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