寂聴 九十七歳の遺言【第2章】
こんにちは。
前回は、
第1章
【生きることは愛すること 愛することは許すこと】
について紹介、お話しました。
今回は、
第2章:「ひとり」は淋しいか
について書いていきます。
・孤独は人間の皮膚、苦しみは人間の肉
みなさんは、ひとりは好きですか?
寂しがり屋で、常に誰かと一緒にいないと落ち着かない、不安になる。こんな方も多いのではないでしょうか?
私は、ひとりが好きです。とは言っても、24時間、365日ひとりが好きと言うわけではありません。もちろん落ち込んだ時は誰かと居たい時もありますし、ひとりで居たい時もあります。
【ひとり】と言っても様々な言い方があります。
「ひとり」「1人」「独り」
その中でも「独り」について…
寂聴さんは、
私たちが、自分の孤独「独り」に気づくのは、自分が不幸だと思った時だと言います。
例えば、仕事で失敗したり、病気になったり、愛する人との生き別れや、誰かに裏切られた時など、、
挙げ出したらきりがありません。
そんな不幸や苦しみを感じた時によく気付かされる「孤独」についてですが、
お釈迦さまは「この世は、はじめから苦しみの世の中だ」と教えています。皆さんも聞いた事ある
【四苦八苦】です
【四苦八苦】
・生まれる苦しみ
・老いる苦しみ
・病気になる苦しみ
・死ぬ苦しみ
・愛するものと別れる苦しみ
・怨み憎しい人と会わなければならない苦しみ
・欲しいものが求めても手に入らない苦しみ
・人の存在を構成する5つの要素(体、感覚、知覚、意覚、認識)に執着することによって受ける苦しみ
この世の中、どんな苦しみからも逃れられない。
私たちは四苦八苦中を生きているから、【孤独】と出逢うことが多く、ああ、今自分は独りだな。
と思うことが多いんだと思います。
・人と共に住するも独なり
「人間とは生まれる時もひとりなら、死ぬ時もひとりである。また、人と一緒に暮らしていてもやはりひとりなのだ。死ぬ時まで一緒に死ねる人はいないのだから」と寂聴さんは言っていました。
【人間とは生まれる時もひとりなら】
これには、少し疑問を持ったところがありました。
たしかに物理的に言うと私は1人で生まれて来ました。ただ私は母のお腹の中から、そして助産師さんに抱かれてこの世に生まれました。これをひとりで生まれてきたと言えるか考えた時、私はこれを決してひとりで生まれてきたとは思いませんでした。
しかし、
【死ぬ時もひとりである】
については共感しました。
例えば、愛する人と心中をしたとします。
お互いにしっかり体を結び合っても、自分だけが生き残ってしまうかもしれないし、先に死んだ側は、自分と一緒に死にきってくれたか確かめることも出来ません。
それに自分の苦しみや痛みは相手には伝わらないし同様に相手の事も分からない。
人間というものは孤独を生きるもので、逃れようがないようです。
ただ人間は、孤独が怖いから、直視しようとしないしまともに向き合おうとしない生き物であるみたいですね。
・孤独に甘えてはならない
恋愛しようが、結婚しようがどんなに愛していても、結局人間は「孤独」とのことのようです。
寂聴さんは、
セックスをする事を【ひとつになる】とかいうでしょう。でも、相手はマリリン・モンローないしはイ・ビョンホンを思い浮かべているかもしれない。相手が何を思っているかなんてわからない。
どんなに愛し合っていてひとつのベットで肌を抱き合わせて寝ても、2人で1つの夢を見ることはできない。お互いに別々の夢を見て相手の夢にまで入ってはいけないのです。
この文章は、少し笑いながら読んでしまいました。(特にマリリン・モンローについて)
寂聴さんこんな事思いながら営みをしてるのかなぁっと想像すると失礼ですが笑いが出てきました。笑
まあ、これについては同じことをしていようが相手の思考、気持ちが一緒とは限りませんよ。という事を伝えたいのでしょう。
話がズレましたが、、、
人間の孤独というのはどこまでいっても孤独です。
例えば、ご飯を一緒に食べている時だってこの味を「おいしい」と言っているけど、本当はどう思っているかなんて分からない。自分ひとりだけが感じて、思っているかもしれません。
なのに、人間は恋人に捨てられたり、裏切られたりした時だけ「自分は今ひとりぼっちだ」と思いすぐ感傷的になってしまいますよね。
この世の不幸を背負っているのがあたかも自分であるように、誰かに慰めてもらおうとしていることが当たり前のように振る舞う人がいると思います。
私もその1人だったと思います。
傷ついた時とか、落ち込んだ時にあの人は良いよなとか。自分ばっかり、、、とか落ち込んだ時に友達に連絡して、こんなことがあってな、と話をして慰めてもらってばかりでした笑
(多分今もそんな感じだと思います笑)
しかし結局誰かに話を聞いてもらっても、
その孤独は自分が担がないといけないものだし、誰かに持ってもらえるものではない。
孤独を感じ、ご飯も食べれず、身だしなみにも気を遣えなくなって、【淋しいんだ】と誰かに甘え続けても根本の原因となるその孤独から抜け出せるわけではないし、それはただ単に【甘え】でしかないみたいですね。
裏切られても、傷ついても食べるものをしっかり食べて、身だしなみを整え、晴れやかな自分を保つことが大切ですと。
やはり大人になると、自分の機嫌は自分で取れないといけないな。と思い知らされます。
さて、以上第2章を読んで感じたのは、
人間結局孤独なんだから、辛い時だけに孤独だと思うのはやめて、普段から孤独なのにたまたま今は孤独を実感してるだけか〜!って思い
いつか時間が経てばこの辛さは忘れるよな〜ってポジティブに生きていきたいなと思いました。
だって、今悩んでることって1.2年後に覚えてるかって言われたらそうじゃないですし。
実際私は昨年度、仕事でミスする事が多くてボロカス言われて、仕事辞めてやる!って転職サイトを漁ってた時期が多々ありましたがその怒られた時の事なんて今は全然覚えてません!笑
まあ、辛い時こそ自分磨きが大事みたいですね!
(こうやって書いてますが、実際自分がどん底になった時に、よし、切り替えるぞ!自分磨きー!ってなれるわけじゃないと思うので、頭の片隅にこの思考を持ってるだけでも良いかなって思ってます!)
拙い文章ですが、第2章の紹介、感想はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次は第3章になります。ゆっくり書いていきます。
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