授業の合間にする雑談のオススメは「もしも〜だったら?」で思考力もアップ!?
「もしも、宝くじが当たったらどうする?」と、授業とは関係のない雑談が盛り上がることもあるだろう。
しかし、先生という立場として、せっかくの機会であれば、ただの雑談ではなく、何かしら学びや教訓を伝える何かになっていることが好ましい。
その際には、起承転結を持って、話にオチのあるネタとして仕上げて、授業の主導権を握っておきたいものだ。
もしもシリーズはネタ持ちがいい
「もし〜だったら」シリーズをネタとして持っておくと、レパートリーが増えていいだろう。
生徒も思考の末、「先生だったら、どう考えるのだろう?」と、耳を澄ませる子も多い。
せっかくの機会、何かインパクトのある回答や思考回路を伝授したいものだ。
自称変人と紹介している私の回答例も参考に載せておく。
もし、宝くじが当たったら、どうする?
もし大金を手にしたときに、どう思考するかは、その子が育ってきた環境に大きく影響されることになる。
もちろん、正解などない。「貯金する」「株を買って、さらに儲ける」「親孝行をする」思考することそのものに、価値がある。
ちなみに、私の回答は「捨てる」である。
身の丈にあっていない金銭が身を滅ぼすことは、近年のニュースを見ても周知の事実である。
使い道が想像もつかない大金は幸福を呼ばず、むしろ、その大金を狙われ不幸を呼ぶことになりかねない。
そうキレイごとを言っても、一般人である私が実際に捨てる自信などありはしない。
だから、そもそも宝くじは買わないと、本末転倒なオチで雑談を終話させる。
もし、生まれ変わるなら、何になりたい?
生徒に問う際には、生物でも創造物でも、なりたいものは問わない。
「男の子になりたい」「もう一度、自分になりたい」「神様になりたい」他にも我々の予想を上回る返答もあるだろう。
ちなみに、私の回答は「セミになりたい」である。
セミは成虫までに7年、成虫になって7日ほどしか生きられない。その短い大人の期間を濃密に生きるセミの生き様に憧れている。などと、理科的な雑学を適当に披露する。
セミなんて気持ち悪い!などと言われようものなら、セミから見れば、人間の方が生物としてよっぽど変わっていて気持ち悪い!と、苦味を残して返答する心づもりである。
セミだけでなく、差別のない社会性を持ったアリ、生物として最強のゴキブリなど、生徒の興味をひく意外性と適当な理論を持った回答で、終話させる。
もし、願いが一つ叶うなら、何を願う?
なんでもいい。禁止事項などない。生徒が思考停止していれば、制限を設けることで手助けをしてもいいだろう。
「お金持ちになりたい」「幸せになりたい」「結婚したい」「願いを増やしたい」その回答が、その子の本性を写し出し、教育のヒントになり得るかもしれない。
ちなみに私の回答は「何も叶えない」
自分の願いくらい、全て自分の手で叶えることに価値があるのだと、それっぽいことを述べておく。
ただ、「本当は」と一言添えて、欲望に満ちた人間らしい回答で笑いをとって、終話するオチとするだろう。
その子にない思考をプレゼントしたい
ここまで読んだ読者は、私の思考回路がなんとなく読み解けてきたのではないかと思う。
これらの回答に、特にこだわりなど無い。相手が変われば、つまらない回答の選択も厭わないだろう。
これらの雑談によって、生徒の思考に何かしらの違和感を刻み込めたら、成功だと捉えている。
生徒にとって付加価値の高い雑談を、授業より意識的にクオリティを高めることに、今後も努めるとしよう。