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コンサル内定者時代・1年目に読んだ本を紹介するよ(厳選版)

仕事柄、大学生から就職相談を受けることも多く、同時にオススメの本も聞かれることがあります。新卒でBoston Consulting Groupに入ったのはもうかなり前ではあるので、いつまでもその頃の話をするつもりもないのですが、やはり思い返すと読書家の先輩方は多かったな、と感じます。内定者時代には大量の課題図書を渡され、入社後も「これは読んでおけ」といくつか紹介されたので、それをせっかくなのでまとめてみました。といっても、10冊も20冊も提示してもそれは意味ないと思うので、「これは!」と思う本に厳選しました。よくありますよね、網羅的なリスト。あくまで、本当に良い本だけ残しました。
まとめ直してる際、BCGにいたのは5年前なのに、いまだに名著として販売が続いているものばかりなのにも驚きました。いい本は売れ続けますねぇ。

特に、就職活動中の大学生の方や、コンサル業界内定したけどどうしよ!?っていう人、社会人1~2年目でスキルアップしたい方あたりにぴったりな本たちだと思います!

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

言わずとしれた名著。BCG元日本代表の内田和成さんによる著作。
「仮説思考」とは、情報が十分にない状態とか、分析が進んでいない段階で、解決策を出す上で持つ「仮の答え」を持つという考え方のことです。「仮説なに?」という問いかけは、BCGにいた際に死ぬほど言われました。例えば分析ひとつ実施するにも、仮説を持って分析しなければ、意味がないのです。仮説があるからこそそれが検証できるし、改善していくことがすごいスピードで実施できる。そのエッセンスがこの本に詰め込まれている名著です。
姉妹版の『論点思考』もとても良い本です。時間がある方はこちらもオススメ。

考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則

コンサル同期のマッキンゼーやベイン入社の仲間とも、この本は話題に出ます。それくらい、必読といって過言でない本です。タイトルは「考える技術・書く技術」ではありますが、実質的にはロジカルシンキングの本、といっていいでしょう。この中で提示されるピラミッド原則については、ピラミッド・ストラクチャーと言って、よく意識させられました。
ただ、この本、訳がよくないのか、原文がよくないのか、詳細に読み込もうとすると冗長でわかりにくいところが多い印象です。なかなか読み込むのはしんどい本。ということで、ワークブックもあるらしいですね。私は使っていないのですが、必要な方もいるかと思いますのでご紹介。

ロジカル・シンキング

もはやこの本もクラシックな名著の仲間入りをしているのではないでしょうか(笑)いわゆるMECE(モレなく、ダブリなく。Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)とか、So What?とか、コンサルで日常的に使われる考え方のトレーニングブックです。例題と解説があるのもよい。時間がない人は、前述のバーバラ・ミントの本よりもこちらをオススメします。とっつきやすいです。ちなみに著者がMckinseyだからなのか、BCGの内定者本一覧には入っていなかった記憶が…(笑)

ざっくり分かるファイナンス

タイトルどおり、ファイナンスについてざっくりわかる本。なんか相当売れ続けている文庫本らしいです。ファイナンス的な思考って、日常生活では普通持ちにくい中で、社会人になりビジネスに関わる、という段階でファイナンスをざっくり理解するにはちょうど良い名著だと思います。会計と財務の違いって何?っていう超素人レベルにベストな本。ちなみにこれ読んでから専門的なファイナンスの研修受けましたが、それはそれで難しすぎて、ジャンプありすぎたので、本当にあくまで入門編、だと思ってください(笑)

人を動かす

え~カーネギー!?と思ったあなた!私も思いました、内定者の本に入っていたときに…。自己啓発本の元祖ともいわれるこの本について、詳細は割愛しますが、改めて読んだときに、メッセージを感じ取りました。それは、コンサルタントは、ビジネスを通じてよりよい未来をつくりだすために、クライアントを動かさなくてはいけない。そのためにはロジカルな正論だけでは人は動かないぞ、ということなのではないか、と。ロジックだけではなく人間的に魅力ある人になれ、ということですかね。コンサルだけの話ではないですが、社会人になったらとても大事なことですね~。

BCGの特訓

これは隠れた名著だと思っています。新人育成の本なのですが、育成される側が読むととてもよい。なんといっても「スキル」に頼るな、と。マインドセットがとても重要であることや、アンラーニング(特に転職者)の重要性が説いてあります。
特に、「成長はあくまでも手段であり、成長の先にある『顧客に貢献したい』というマインドセットがない限り、スキルマニアになってしまう。」という主旨の部分については、入社早々BCGでも言われたことでした。これは今私も自分の会社を経営する上で、社員やインターンのメンバーにも強く伝えているつもりです。

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Shuta Takada
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