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努力は夢中に勝てない №156
目に見えないものが先で目に見えるものが後。
前回書かせてもらった、物事の順序の話なんですが、これをもう少し掘り下げてみたいなと思います!
指導者時代に幼稚園児や小学校の低学年の子が初めてスクールに来た時などに感じることがあったのですが、例えば、親が子供にサッカーを“させたくて“連れてくる場合と、子供がサッカーが“したくて“来る子とでは全く違うんです。
親がさせたくて来る子は、いざ練習が始まる時にお母さんから離れなかったり、中には泣き叫んでしまう子も出てきてしまいます。
もちろん、やりたくて来てもその様になってしまう子もいるので全部が全部ではないのですが、その様になる場合が多いです。
自分がしたくて来る子というのは結構な確率ですんなり練習に入ってきます。
それから、練習に入る入らないだけでなく、いざプレーした時のエネルギーが全然違うんです!
極端な言い方をすると、危なっかしいくらい全力でプレーする子が多くなるんです!それから転んでも泣かない!!
そう言う子が集まってプレーしていると全くエネルギーが違うのですぐ分かります。私の経験則での話で申し訳ないのですが、幼稚園児などの年齢の低い子などはとても分かりやすいです。明らかに違って見えるんです。
目に見えない心や気持ちが先に行っているのかそうでないのか?
“サッカーしたい!“という気持ちを親はどう育んであげられるのか?
ここに全てがかかってきます。
怒ったり、強引にさせたりしても子供はやるんです。
それでもそれなりに頑張るんです。
そういう子に「サッカー好き?」って聞いたらおそらく「好き!」って答えるでしょう。ただ年齢が上がるにつれて、すり減らしてしまった見えないものがいつしかツルツルになりコントロールが効かなくなる時が来るんです。
努力は夢中に勝てない!
この言葉が全てだと思うんです。
楽しくて没頭している人は最強です。
どれだけ走っても擦り減りません。むしろどんどんパワーアップしていきます。
もちろん上手くいかない時も必ずきます。
その時に分かるんです。
努力をしようとしている人は努力することが目的になる場合が多いです。
夢中の人は気づいたら全力疾走です。
このことからも、目に見えないものが先で見えるものが後と言うことが分かりますよね!?
この話は物事の芯の部分の話です。
大人が理解しなければ子供も理解しない。
そんな環境を作ることができたら、きっと未来への希望となるのではないかと思うのです。
では今日はこのへんで。
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