寺田修輔|Shusuke Terada

ミダスキャピタル取締役パートナー|Dual Bridge Capital代表パートナー|ex じげん取締役CFO|ex Citigroup Director (Head of Real Estate Research)|CFA|86年生

寺田修輔|Shusuke Terada

ミダスキャピタル取締役パートナー|Dual Bridge Capital代表パートナー|ex じげん取締役CFO|ex Citigroup Director (Head of Real Estate Research)|CFA|86年生

最近の記事

第6回週末企業分析: オープンハウスグループ

はじめに~日本を代表するスタートアップ譚「週末企業分析」の第6回として、株式会社オープンハウスグループ(以下、オープンハウスG社)を取り上げます。 「週末企業分析」の概要等についてはこちらをご覧ください。 一般生活者向けに積極的かつ特徴的な広告宣伝を展開するオープンハウスG社の知名度は、これまで「週末企業分析」の対象としてきたどの企業よりも高いと考えられます。非常に強力な営業体制が急拡大を牽引してきたことも広く知られており、数年前に放映されたテレビ番組での「行こうぜ1兆!

    • Dual Bridge Capital 1号ファンド設立に寄せて

      【2023年12月18日追記: 追加ファンドレイズの内容を反映させました】 2023年10月4日、株式会社Dual Bridge Capital(デュアル ブリッジ キャピタル)は1号ファンド設立を発表致しました。ファンド規模は2023年12月時点で約60億円で、ファイナルクローズ時には最大75億円を想定しています。大切な資金をお預けいただいた出資者の皆様をはじめ、多くの支援を賜った関係者の皆様に心より御礼申し上げます。 Dual Bridge Capitalはミダスキャ

      • 週末企業分析【番外編】GENDAのIPOに寄せて~ミダスキャピタルグループの投資戦略~

        はじめに 2023年7月28日、株式会社GENDA(以下、GENDA社)が東京証券取引所グロース市場に新規上場しました。GENDA社は株式会社ミダスキャピタル(以下、ミダスキャピタル)が運営するファンドが筆頭株主の投資先です。 GENDA社には創業時よりミダスファンドがマジョリティ出資を行い、幅広な後方支援を行ってきました。同社は設立5年で売上高461億円、営業利益42億円、連結従業員数4,164名の規模まで成長し、公募時価総額601億円は東証グロース市場へのIPO銘柄とし

        • 第5回週末企業分析: メドレー

          【2023年5月11日追記】まさかのメドレー瀧口社長より、直々にKey Questionsへの回答を頂きました。文末に記載しております。瀧口さん、改めてありがとうございました! はじめに~IPO後も成長のバイタルは良好「週末企業分析」の第5回として、主に株式会社メドレー(以下、メドレー社)を取り上げます。「週末企業分析」の概要等についてはこちらをご覧ください。 メドレー社は、主に採用システムやオンライン研修システムを提供する「人材プラットフォーム事業」とクラウド診療支援シ

          週末企業分析【番外編】AViCのIPOに寄せて~ミダスキャピタルとオーナーファンドに係る詳説~

          はじめに2022年6月30日、株式会社AViC(以下、AViC社)が東京証券取引所グロース市場に新規上場しました。AViC社は株式会社ミダスキャピタル(以下、ミダスキャピタル)が運営するプライベートエクイティファンドが合計80.7%の株式(上場承認時点)を保有する投資先です。 AViC社はオーナー経営者の現物出資によって組成された「オーナーファンド」が筆頭株主の企業として日本初のIPOを果たし、これは同社にとってもミダスキャピタルにとっても非常に大きな意味を持つはじめの一歩

          週末企業分析【番外編】AViCのIPOに寄せて~ミダスキャピタルとオーナーファンドに係る詳説~

          第4回週末企業分析: プレミアアンチエイジング(+上場"D2C"企業等)

          はじめに「週末企業分析」の第4回として、主に主にプレミアアンチエイジング株式会社(以下、PAA社)を取り上げます。また、周辺情報として他の上場"D2C"企業や化粧品・消費財メーカーにも言及します。 「週末企業分析」の概要等についてはこちらをご覧ください。 PAA社は2021年7月期売上高32,815百万円(前年比+60%)、営業利益4,680百万円(同+183%)、営業利益率14.3%という驚異的な成長率と利益率を兼ね備える、日本を代表するD2C企業です。2020年のIP

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          第3回週末企業分析: セーフィー、Photosynth

          【本noteは一部を有料購入者限定で先行公開後、2021年11月15日より加筆修正のうえで全編を無料公開しています。】 はじめに「週末企業分析」の第3回として、セーフィー株式会社(以下、セーフィー社)と株式会社Photosynth(以下、フォトシンス社)を取り上げます。両社はいずれも2021年秋に上場し、上場時期だけでなく会社設立もほぼ1ヵ月違い、かついずれもIoT(Internet of Things、機器やモノのインターネット化)事業を手掛ける等、多くの共通点を有してい

          第3回週末企業分析: セーフィー、Photosynth

          第2回週末企業分析: SREホールディングス(+ツクルバ、GA Technologies、LIFULL等の上場"Prop Tech"企業)

          【本noteは2022年1月1日より全編無料公開しています。】 はじめに 「週末企業分析」の第2回として、主に株式会社SREホールディングス(以下、SRE HD社)を取り上げます。また、周辺情報としてツクルバ社(「カウカモ」等を運営)やGA Technologies社(「RENOSY」等を運営)、LIFULL社(「LIFULL HOME'S」等を運営)といった上場"Prop Tech"(Property Technology、不動産テック)企業についても一部紹介します。

          第2回週末企業分析: SREホールディングス(+ツクルバ、GA Technologies、LIFULL等の上場"Prop Tech"企業)

          第1回週末企業分析: プラスアルファ・コンサルティング

          【本noteは2022年1月1日より全編無料公開しています。】 はじめに「週末企業分析」の第1回として、2021年6月にIPOを果たした株式会社プラスアルファ・コンサルティング(以下、PAC社)を取り上げます。「週末企業分析」の概要等についてはこちらをご覧ください。 PAC社は複数のSaaSプロダクトを展開していること、日本のSaaS企業としては珍しく高利益率であること、現在主力となっている「タレントパレット」では先行プレーヤーとして同じく上場企業のカオナビ社との比較がし

          第1回週末企業分析: プラスアルファ・コンサルティング

          週末企業分析noteを始めます(予告)

          【2023年12月18日追記: 自己紹介等を更新しました】 はじめに~概要と背景初めまして、寺田修輔と申します。今月より「週末企業分析」というnoteを書き始めます。これまで私は、証券会社のアナリスト、上場企業のCFOやM&A責任者、ファンドの経営者、とそれぞれ立場を変えながら、一貫して企業分析や企業経営を生業としてきました(詳しい自己紹介は後述します)。 昨今のTwitterやnoteには、IR資料や書籍、テレビ番組を要約して発信する企業分析アカウントが多く存在します。

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