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【詩】9月になったら

九月になったら
あなたは白い風船を買ってくるだろう
できれば束ごと風船売りから買ってきてほしい
それを仔犬の散歩のように連れてきてほしい
ベンチで休むぼくの額の前で
指にからんだ糸をいっせいにほどいてくれないかな
風船は白い花びらのように青空へひろがり
やがては昼の月に蕾のすがたで収斂する
風船を見ているあなたをぼくは見る
あなたとぼくを新しい季節へ放り込むのは言葉
それはすなわち
その瞳のガラス質を滑るいくつもの白い影


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今年の残暑は、ずいぶん長引いていますが……。
詩の中の9月は、もうちょっと涼しくなっているところを
イメージして書いています。
早く涼しくなれ~~。


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