白の美、空白。
2021/9/12
「松林図と屋代より」
先日に引き続き、”白”という概念についてです♪
白は時に「空白」を意味します
色彩の不在としての白という意味もありますが、
空白とは、無やエネルギーの不在という意味ではなく、
未来に充実した中身が満たされる可能性という意味です
何かが入る余白としての空白というわけです🤔
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この空白、つまり”白”に美を見出してきたのが日本古来の芸術であり、文化なんです👘
ここでは例を2つあげますね🙌
1つは長谷川等伯の松林図、もう1つは神社の屋代(やしろ)。
長谷川等伯の松林図の方は検索していただければすぐ出てきます😅
人生のどこかで見たことがある人が大半じゃないかと思います🙄
教科書なんかに載っているので!
この松林図では、松の木そのものが荒い筆遣いで描かれており、
必ずしも緻密な写実性を持たない松の木に
僕らはむしろリアルな松の木を想像してしまいます🍃
さらに、この絵は松の木を描いているというよりも、
松の木々の間の空間を描いてあるようにも見えるんです🖌
何も描かれていない白い空間は不在としてではなく、
その向こうに無数の松を想像させる空白として描かれている、
“白”の芸術と言えます🖼
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2つ目は屋代。
屋代とは、神社の中にあって、神様がいるとされている建物・空間のことを言います
四隅の柱がしめ縄で繋がれ、内側に何もない空間が囲われてできています⛩
ここに屋根がついたものを屋代と呼ぶわけですが、
何もない空間であるから、何かが入るかもしれないという可能性が生まれ、
この可能性こそが、日本人にとっての八百万(やおよろず)の神の居場所なのであり、
古来から、日本人はこの空白を崇拝してきたんです🗾
また、鳥居の真ん中が空いているのも、神様が通るためだからなんです⛩
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環境形成、つまりデザインの形でもある”白”というイメージは
日本におけるコミュニケーションの中心にあります。
グローバルに目を向けると、
必ず日本人としてのアイデンティティの壁にぶち当たる世界で、
日本の文化や美意識の1つ1つと、向き合ってみることも大切だと思うんです✨
僕もまだまだ本当には理解できていないことばかりですが、
みなさんと少し共有できたらなと思います
👇
それでは、良い一日をお過ごしください🙌
※同世代の人達に向けた、言葉遣いとなってますこと、ご容赦ください。
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Don't have a good day, have a great day!!
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