降りるタイミング
すごく久しぶりの更新だ。
前回は1年ちょっと前、入院中だった。
それからのちの最近の事を書こうと思う。
1ヶ月の入院後は休職して傷病手当を今までもらいながら過ごしてた。元の会社に戻る選択肢もあったけど転職活動を続けて来月から新たな職場に行く。
クローズ就労。ほぼ1年間、転職活動と家事と写真なんかに費やした。あとは離婚して自分が今住んでるとこから出ていく。実家に引き揚げる選択肢もあったけど、もう1回、社会復帰してダメだったら降りようと思った。
今日久しぶりに学生時代の友達に会った。
10年以上、役者をやってるんだけどもう辞めるらしい。
こんな事を言ってた。
映画の役で3週間の猶予を与えられて台本を覚えて泣くシーンの撮影。いざ当日、撮影前に役に入り込むために撮影現場よりけっこう離れたところでベンチに座りリラックス。気持ちもできて、さぁ撮影ってなったところで気付いた。財布の入った鞄をベンチに忘れてきてる。もうそこから役どころじゃなく財布の事しか頭に無い。助走をつけて飛び出すように、前置きがジワジワあってワッとこぼれるように泣くのが泣けない。3週間も時間もらっておいて財布にとらわれて役に入れない。これはプロとして失格だと。
この話には自分はフォローも何もできなかった。
ただあ然と驚いた。
学生時代から正義感と反骨精神を持つ明るく爽やかな好青年だったのが、未練も無さそうにさらっとそんな話をするのが、歳を感じて、また寂しくも感じた。
みんなそれぞれ事情があって降りていく。
そういう話を聞くとやるせない気持ちになる。
globe / precious memories が沁みる歳になった。
自分はまだ、「あ、オレはここまでなんだな」って言うのがない。ただやれるところ行けるところまでは行きたい。実家に引き揚げて暫くダラダラしようかとも思ったけど、そっちが断然楽だしみんな安心するんだけど、でもまだそっちは選べなかった。
「耳をすませば」でお父さんが人と違う生き方はしんどいぞって雫に言うのが最近頭の中で無限リピートしてる。
ここ最近が自分のこれまでの人生で1番のしんどい状況が続いてた。ただ少しずつ変わってきてる。
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