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エナジードリンクと80年代の缶コーヒー~大人を感じるブラックコーヒーも
個人事業主になって、自宅が仕事場になった。業務中、外出打ち合わせ以外は在宅。変わり映えがせず、飽きてくることもある。そんなとき、エナジードリンクを飲む。スカッとして気分がよくなり、業務にも取り組む気が湧いてくるというもの。ただ、エナジードリンクを飲むようになったのは、最近のこと。
それ以前、気分転換に飲むのは、ずっと缶コーヒーだった。
社会人になる前、高校・大学時代から、勉強で眠気を感じるときなどによく飲んでいた。
多かったのは、日本コカ・コーラのジョージア。ジョージアは、自販機に入っている率が圧倒的に高かったのである。小学生のころからコーヒー牛乳はよく飲んでいたが、それらよりもほろ苦く、大人のドリンクという感じも少しはしたのである。
缶コーヒーは戦後まず明治製菓によって発売され、そして1969年に上島珈琲本社が発売したことによって全国に広まったとされる。(明治製菓よりさらに以前に発売されているようであるが、現物の確認が困難なようである)
子供用の駄菓子としてコーヒーシガレットがあるように、コーヒーは大人のイメージがある。コーヒー牛乳ではない、缶コーヒーを飲むとき、少し大人になった気がしたものである。
さらに、大人のイメージとしては、ブラックコーヒーになるが、10代の頃は、なかなかおいしいと感じることはできなかった。毎年チャレンジするが、そのたびに「こんな渋いもの飲んでられるか」と思って、砂糖をドバドバ入れたものだった。しかし、再チャレンジした20歳の時、「あれ、おいしいぞ」と感じるようになり、それ以来、ホットコーヒーはブラック派となったのである。缶コーヒーにブラックが登場するのはもっと後のことである。
屋外のベンチに缶コーヒーが置いてあると、何か青春という感じがしたものである。80年代中盤から杉山清貴を起用したダイドー ジョニアンコーヒーが「おしゃれな味だね。」というコピーを冠したのもそんな気分を表したものと言える。ほぼ同時期のUCC缶コーヒーは「都会のリズムを刻んでいる」というコピー。今の缶コーヒーCMは、労働中の”ほっと一息”という描き方が多いのに対してずいぶんアーバンである。この頃は、飲み手のあるロング缶ではなく、ショート缶が主流になっていた。
ただ、現在は、コンビニ店頭でのコーヒー販売やボトルコーヒーの台頭で、缶コーヒーの売り上げの伸びは止まっている。CMも最大手以外ほとんど見なくなってしまった。
今、やる気を出すために飲むドリンクとしては、エナジードリンクが想起されるだろう。炭酸が入っていて、気分もすっきりする。2014年頃からブームになり、一時は多くのメーカーが参入することとなった。最大手2社に絞られた感はあるが、コンビニの棚をしっかりと確保し、定番となっている。
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