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マイブームを趣味に昇華する方法―自己成長を促す続ける力の秘訣

ここ最近のマイブームは料理だ。2020年7月にブログで料理開始宣言をしてから随分と月日は流れ。当時フライパンしか持っていなかったのに、今では調理器具はもちろん、普通の家庭にはあまり置いていないであろう調味料まで揃うほどになった。サムネイルの料理を見て欲しい。「アクアパッツァ」なんぞ作っている。今や実家で出てきたことのない料理ばかり作っていて、ひとえにマイブームエネルギーのなせる所業だ。

思えば自分の趣味はすべてマイブームからだった。野球が好きで、サッカーが好きで、ピアノを弾くのが好きで、カラオケが好きで、読書が好きで、アニメが好きだったりするのだが、どれにも熱狂した時期というものがある。だがここでひとつ主張したいのは、マイブームから趣味に転換するのは自然なことではない、ということ。マイブームになるのは無意識だが、趣味にしたのは明らかに自分の意志である。

小学生の頃、自分を含めて周りには何人もピアノを習っている子がいた。学年が上がるにつれ、ひとり、またひとりと止めていったのを目にした。私は当時から思っていたものだ。自分は決して上手くはないが、何が何でも続けてみせる。これを生涯の趣味にすると。実際、途中1年ほど弾かない時期があったものの、今でも弾き続けている。当時の決意は正しかった。

今でこそピアノを弾くのは好きだが、それだけでは続かなかったと思っている。触っていないと気が済まない時期(マイブーム期)があって、大事なのはその後の倦怠期をどう乗り越えるかだ。自分の限界なんて早い段階から見えてくるし、楽しくなくなってくる時期というのは絶対に訪れる。そうなると人は「何でこれをしているのか」と考えるようになり、考え出したら最後、理由などあるはずもなく止めるに到るのだ。

私はその倦怠期を「続けたいがために続ける」というメタ的思考で乗り切った。これはけっこう重要な思考法だと思っている。ある種、自己洗脳のようなものだ。本音のところでは「もうこれは好きじゃないかもしれない」と感じているのに、自分で「いやいや、自分はこれが好きだからやっている」と言い聞かせる。一度この思考法を身につけると、あらゆるジャンルに対して応用が利くようになる。ピアノを弾くことから始まって、野球・サッカーを見ること、読書をすること、ブログを書くことなどなど、全部自己洗脳の成果だ。

「マイブーム」はある日突然訪れる。それをせずにはいられない、なんでそうなるのかわからないがそうなる時期がある。それを趣味に昇華するかしないかは、自分の意識次第だ。今訪れている料理ブームがいつまで続くかわからないが、もちろんこれも数ある私の趣味に加えようと思っている。

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