"お部屋"デートはカオスな予感
彼の家に向かう道すがら、私は何度もスマホの鏡アプリを確認していた。付き合って三か月になる隆志の家へ、いよいよ初めて訪れる日。ばっちりメイクはもちろん、お気に入りのワンピースに身を包み、勝負下着まで用意した。道中での緊張と期待感が混ざり合い、心臓が爆発しそうになる。早く彼の顔が見たい、でも会ったらもっとドキドキしちゃうだろう。そんなことを考えながら、彼のマンションへ到着した。
インターホンを押すと、すぐに隆志が顔を出した。
「…来たよー!」
「おお!上がって上がって!愛美!」