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「生きがい」とは「使命感」を持つこと(心の強さについて)

こんばんは。楓です。

今回は「周囲に理解されない自分の気持ちの整理をしたい方向け」に記事を書くことにしました。

あなたは神谷美恵子さんをご存知でしょうか?

戦後の日本でハンセン病患者(らい患者さん)と向き合い、
そして人一人が持つ「使命感」こそ、自分自身の生きる意味を与えてくれるものだと気づくまでの記録が本として残っています。

例を挙げましょう。ハンセン病に罹った、詩を読む人は、ハンセン病にかかり、失明することになりました。その時の詩人はこう訴えました。

「僕の唯一の生きがいは、詩を書くことなんです。盲になったら書けなくなる。死んだ方がマシです」

noteを書いていると分かるのですが、ふとした発想って、いつ湧いてくるかわかりませんよね。すぐ書き留めないと忘れてしまいます。(この感覚を詩人は「詩想」というそうです。)

神谷さんはなんとかテープレコーダーを使えるよう頑張ってもらい、詩人はできるようになり、喜んだのですが、ハンセン病は悪化の一方。指も壊死する状態でした。

その時の詩人の叫びはこれです。

「どうせ僕は治りっこないのだから医療も看護もいらない。どこか個室の放り込んで、放っておいてほしい。思う存分詩を書いて死にたい」

神谷さんは一人の医師として立ち竦みました。末期状態でも絶対安静が必要。医療も看護も不可欠なのです。「これは精神医学ではなく、詩人の思想を侵すものではないか。

そうして神谷さんはたくさんの患者さんと向き合ってきました。

ですが、「死ぬ気力もない」「誰も苦しみを理解してくれない」「自分はこの世に用のないものだから」と、言い残して消え行く人たちをみてきました。

その後に神谷さんはこう気づきました。

人間は他の生物と比べて、ずいぶん贅沢な存在ではなかろうか…人間が元気よく生きていくためにはいわゆる生物学的条件が揃っただけではだめで、その上、いろいろな精神的・社会的条件が満たされなくてはならないその中でも最も重要なのは、生きがいを感じたいという欲求の充足であると思う…それを皆集めて煮詰めてみると、使命感という形を取るのではないか、と私は考えるようになった。

神谷美恵子 島の診療記録から

本当に私もそう思います。「なんのために生きているのか」がわからなくなった時、人は簡単に死にます。

そのため、私は、声を大にして言いたいのです。

「あなたの価値ある命を粗末にしない為には、自分に価値を見出すこと、その為にはやりがい=使命感が大切になる」と。「このために生きている」それが心の強さになります。なんでもいいんです。一つでも見つけられれば価値ある命です。

あなたの心の助けになる文面になるとは、到底思えない未熟な文かもしれませんが、少しでも心を助ける一助になれば嬉しいです。


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