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【作文(さくもん)の船♡】

明日は音読道場@さいたまの体験会がある。今回は、大人だけの集まりになりそうだ。

せっかく日本語音読に興味を持って、ドアをノックして頂いたのに「体験会」で終わってしまうのは勿体ないことで、この先にある楽しい世界を知って頂く為には、「体験会」の次のステップのご案内が必要となる。

ご案内のリーフレットや今後のお知らせのチラシなど、準備することは盛り沢山!これを一人でやるとなると憂鬱にもなるが、頼もしいパートナーがいると話は別だ

先日、共同主催者の旬子さんと二人で会って話した時に「体験会」の先にある楽しい世界を具体的に言語化して、骨組みを作成してみた。で、モスバーガーのチラシの裏に書き散らした骨組みを元に、文才のある旬子さんにリーフレットのたたき台をお願いしていたのだ。

今日はそのたたき台をリーフレットに仕上げる為にオンラインのミーティングを重ね、画面を共有をしながら、いろいろとアイデアを出し合った。ああでもないこうでもないと、一つ一つ積み上げていく作業は大変だったが、何とも充実していて楽しい時間だった。お陰様で何とかカタチにすることができてひと段落。

これも一重に、旬子さんが作ってくださった素晴らしい「たたき台」があってのこと。なんとも頼もしい限りで、私の役割と言えば、せいぜい茶々を入れる位のものだ。古典の『大鏡」(十二世紀)になぞらえれば、旬子さんには、ぜひ「作文(さくもん)の船」に乗っていただきたい位だ。

(以下、『大鏡よ』り引用。)
ひととせ、入道殿の大井河に逍遥せさせたまひしに、作文(さくもん)の船・管弦の船・和歌の船と分たせたまひて、その道にたへたる人々を乗せさせたまひしに、この大納言殿のまゐりたまへるを、入道殿、「かの大納言、いづれの船にか乗らるべき」とのたまはすれば、「和歌の船に乗りはべらむ」とのたまひて、よみたまへるぞかし、
をぐら山あらしの風のさむけれは
       もみぢの錦きぬ人ぞなき
(ここまで。)

こちらは、古典音読のテキストに出てくる『大鏡』一節だか、古典の音読を読み進めていくと、現代語訳にすることなく、「音」から意味を理解して、古の世界を堪能できる楽しみがある。
高校時代、古典が嫌いで苦手だった私が「音読」と出会って、その魅力に取り憑かれたのだから、人生何があるかわからない。

そんな新しい楽しみを発見してみたい方は、一度「体験会』へお越しいただきたい。そして、私たちの渾身の力作であるリーフレットもぜひ見ていただきたい!と強く思った次第だ。

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