
【強制されること?♡】
う〜ん、何だかズレているなぁ。
職場でのこと…2月の月末の朝、社内のLINE通知の全体グループの中で、職場を仕切るSupervisorの男性から、月末なので『サンクスメッセージ』を入力していない人は早急に入力するようにとお達しがあった。
2月に入って、上からの指示で唐突に『サンクスメッセージ』なるものが運用されるようになった。まぁ、人に感謝することは良いことだし、「そんなこと始めたのね。書きたい人が書けば良いね。」位の軽い氣持ちで受けとめていたら、どうも全員必ず入力することになっていたらしい。
全員がアクセスできる共通のファイルに、メンバー全員が一人ずつ入力するような欄が設けられていて、『誰に何を感謝しているか』を入力する。しかも『誰に』は、「みなさん」宛ではなく、ちゃんと個人名を挙げて、その人にどんなことを感謝しているのかを詳細に書くようにとのことだ。
何だか「誰かに何かを感謝すること」を強制されているようで、すごい違和感があったが、兎に角入力しようと、慌ててうろ覚えのファイルの場所を探し出し、開けてみた。
一覧表には、名簿のように全員の名前が書かれていて、その横の欄には、たくさんの感謝の言葉と、その感謝の送り先の個人名が羅列してあった。ざっと目を通してみると、「いつも優しくサポートしてくださり感謝しています。」「〇〇で困った時に助けていただきました。嬉しかったです。ありがとうございます。」のようなことがいっぱい書かれていた。とても長文で丁寧な内容のものもあれば、一行でさらっと書かれたものもある。一人宛に書かれたものもあれば、同じチームのメンバーの名前を列挙しているものある。内容は『感謝』なので、読んでいて、ほわっと優しい氣持ちになる一方で、「書かされている感」も伝わってきて、何だかなぁと興醒めしてしまう。
感謝の氣持ちは、内側から滲み出てくるものだし、その都度その人へお伝えするもので、すごく個人的な表現だ。誰かに言われて、本人に直接ではなく、他のみんなが読むことを想定して表現することではない。
そして…そのSupervisor様たちが考えていることは、『サンクスメッセージ』の1ヶ月の集計を取って、誰が一番感謝されているか上位5位の順位を出すというのだから、驚くというより、呆れてしまう。彼らは何を目的としているのか?離職率の高い職場の雰囲氣を良くしようと試行錯誤をしているのは理解するが、私の感覚とはかなりズレている。
人によっては、「あの人は感謝されているのに、自分は感謝されていない。」と氣にして悩んだり、僻んだり、怒る人も出てくるだろう。
現に、『サンクスメッセージ』(って横文字使うのも氣に食わない点だけど…)の一覧表をざっと見た時、自分の名前がいくつか見つけられてホッとする一方で、嫌々、こんなみんなが見る掲示板のように貼り出されるより、その人から直接ありがとうと言われた方がどれだけ嬉しいかしれないし、そういう個人的なやり取りをすることによって、人間関係が豊かになっていくのだと思うのだ。
で、実際に自分が書いてみると、感謝する相手だけではなく、他の人たちの目にも触れるなると、書き方や、人選にすごく氣を遣ってしまうこともわかった。
果たして、この方法で職場全体のモチベーションが上がるのだろうか?S様たちの考えの謎は深まるばかりだ。