20200405_マディ・ウォーターズの1st
昨日(4月4日)は、マディ・ウォーターズの誕生日だったそうで。
大学生の頃の話だけど、マディの1stを初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。
甲本ヒロトとミック・ジャガーとキース・リチャーズのアイドルだというし、そもそもストーンズのバンド名の由来も彼の楽曲の「ローリン・ストーン」から取ったというし、そりゃ聴くしかないだろうということで、その「ローリン・ストーン」が入っている『the best of MUDDY WATERS』を手に取ってみたんだけど、いやはや、このジャケの破壊力が凄まじい。
なんせそもそも名前が「泥水」だし。実はマディの本名はマッキンリー・モーガンフィールドっていう、かなりカッコいい名前で、本名のままブルース演ってても相当イケてたとは思うんだけど、これはもう、泥水という凄まじい芸名を思いついた企画力の勝利ということなんだろう。
それにジャケ写の横顔ときたら、元・巨人軍のガルベスみたいだし。
で、聴いてみたら、1曲目から、ただひたすら「ヤリたいヤリたい」って歌ってるし、間奏のリトル・ウォルターのハープは地獄の釜のフタが開いたみたいだし。
地底のガマガエルが唸るような声をした、ガルベスみたいなマディに力づくで組み伏せられてパンツ引き裂かれて、強引にカマ掘られたような衝撃だった。
ちなみに甲本ヒロトもその昔、ハウリン・ウルフのジャケ写を見た時に「うわっいかりや長介だ!」と思ったというので、いにしえのブルースマンの過剰性を形容する表現は、どこか似通ってくるのかもしれない(笑)。
キースがマディの誕生日を祝して、ミックと一緒にマディと共演したライヴの模様をアップしている。
CSのミュージック・エアでも観られるやつですね。
グリマー・ツインズとマディ、数千倍レベルで稼ぎの差があったと思うんだけど、そんなん意に介さずアゴでキースに指図を出す、マディの堂々たるキングっぷりときたら。
もし深見千三郎が爺さんになるまで長生きして、ビートたけしと共演する機会があったとしたら、こんな感じになったのかなーとも思ってしまう。いや〜たまらん。