【映画考察】「夕陽に向かって走れ」 勘違いしている人多くないか?
ネイティブアメリカンと白人社会を描いた西部劇。
見終わったあとに映画のレビューとか見てて思ったのが、なんか勘違いしているレビューがほとんどでした。
なので一言いわせてください。
まずはタイトルについてのツッコミから。
いやいや、それは西に向かって逃げてるからでしょう。今回の逃避行が西に逃げているのと、ネイティブアメリカンの居住地が白人たちに西へ西へ追いやられていった歴史と重ねてるわけでしょ。そこはわかろうよ。
もう一つ気になったのが、終盤のストーリーの解釈を大きく変えてしまうポイント、逃避行の結末です。
うん、中途半端にしたんじゃなくて、わざと行かないようにしてたんだよなぁ。
ちがうよ〜。あっちゃん間違ってるよ〜
いやいや死んでないから。保安官は両方生かしたいんでしょ。
恋人は死んでないから、
そのために女医が「私は医者よ!」といってわざわざ棺桶開ける描写いれたんでしょうが!
そして、死んでないのは男の方もですよ。
・男の体をかついで急な崖を急いで降りてくる(仲間が来てから運べばいい)
・周囲に白人側の人物がいない(監督官の女医+先住民)
・火葬したことにしている(恋人女性は棺桶に入れたのに不自然)
という3点からおそらく死んでないと思われます。
(至近距離でしっかり撃たれて崖から落ちてるので若干死んでそうな気もするが笑)
先住民の民族衣装を着させて殺してしまうと、ネイティブアメリカンの血が途絶えたようなことが想起されてしまうので、生かしたいると思います。
死に絶えたように思えた二人の逃避行はこれからも続くというのがこの作品のテーマにも合っているかも。
保安官が親が先住民の血の入った盗人に殺されてるにもかかわらず、先住民へある程度理解がある。保安官という身分に
もかかわらず不倫をしている。
など、公と私のゆらぎという部分もこの映画のテーマかと思います。
というわけで結論としては、「夕陽に向かって走れ」は現代では非常にわかりづらく、地味なストーリーですが、上記のことら辺を理解したうえでみると非常におもしろい映画ですよ。
ぜひご覧あれ♪