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得意料理と聞かれたら、「料理名がついていない料理」と答えるだろう。


料理が好きだと言うと、得意料理は?とすぐに聞かれる。

だが、得意料理がパッと出てこない。ケチャップライス、焼きうどん、豚汁、カボチャの煮物。よく作る料理はいくつか浮かぶが、これといって得意といえるものはないのかもしれない。強いて言うなら、得意料理は「冷蔵庫で余った食材で作る料理」だろうか。名前がつけられていない、名付けに迷う料理。


思えば、これを作るぞ!と決めて食材を買うというより、冷蔵庫にこの食材たちがあればいいなというものを選ぶことが多い。ユーティリティな食材を中心に、自分が知る限りで使いどころが限定されているものを少し織り混ぜる感じ。適材適所とか、誰かと誰かをつなぐとか考えるのが好きな自分らしいのかもしれない。

前日の鍋で余った具材(肉団子・白菜・大根・にんじん)を使った酢豚
卵消費しなきゃ、冷蔵庫の余り物一掃セールせねばと思って作った
ひき肉親子丼


明確に決められた料理名はないけれど、食べた人が「これうまいやん…!」って言ってくれる料理、自分が自分にガッツポーズしたくなる料理を、これからも楽しみながら作りたい。自分にとっての料理は、数少ない遊び場でもあるから。



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