主語をなくす生き方
花の成長
花はいつ開く?
アルミ箔で覆っても、咲く時は咲く。
だから、日の光を浴びて咲く訳ではない。
例えばアサガオは、日没から平均九時間経ってから咲く。
つまり、夜の闇こそが植物の成長を助けているのだ!
夜の闇、それを言えば人生も同じようなものかもしれない。
苦しくても、辛くても、それはあなたという花が咲くために必要な時なのかもしれない。
それならば、再び訪れる夜明けを感謝しながら待つという、待つことの作法が求められるだろう。
成長とは、自分以外のものの協力を受け入れる、という一種の力。
奈良に「そらみる」というイベント・カフェを見つけた。4~5年間の、目立たない、という闇を抜けたのは、お客さんとの交流で、店づくりを始めたから。
いつの間にか、私が、私がという、主語が抜けたのだろう。
店は、私の店から、皆の店、になったのだ!
初めての都
壬申の乱以降、天武天皇が、本格的な首都としたのが、藤原京。
それまで、天皇一代限りであった日本の中心地を、他の天皇でも使えるように、と主語をなくしたところに、繁栄パワーの秘密があるのだろう!
それにしても、空の景色のなんたる美しさ、素晴しさでしょう!
2017年8月19日 五島秀一