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それはきっと自分を信じたから
人生という坂道で、君は何度も転んだだろう。
泥んこ道にはまって、脱け出せなくなったこともある。
先がどうなっていくのか見通せなくなって、
一人ぼっちで、君はきっと悩み続けていた。
絶望は闇となり、君をとりまき、友も離れ、
君は何もかも失ったかもしれない。
だが、それでも君は立ち上がる。
明日の朝、朝陽が昇る前に君は立ち上がる!
見たまえ、この一面のヒマワリを!
始めはたった一本だったのに、いつの間にか、こんなに沢山仲間達がいる。
それはきっと、自分を信じたから。
後ろを振り返らず、前へ前へと生きたから。
人生と社会に絶望を感じたとき、読みたまえ、この本を!
(1994年、マンションの5階から、転落し、頭部外傷による機能障害で病床にあり、2009年4月26日永眠。享年16才。)
驚くべきことに、彼は、如何に生きるかより、人と人との繋がりの難しさに、心を留めていたということだ。
こんなことは、この世を知り尽くしていないと、思い至らないことではないか?!
彼のためにも、この世はどうにもならないなどと悲観することは、金輪際やめて、希望を描き続けたい!
2016年7月23日 五島秀一