悟りも成功もただ一つの通過点
白隠なき寺に何を見ようか。
まだ若き雲水が、懸命に読経する。
ただただ御仏のみに聞かせるその真剣さの中に若き白隠を見た。
悟る前の白隠も、悟った後の白隠も、同じ白隠。
悟りも、成功も、ただ一つの通過点に過ぎない。
立ち止まることを悟りといい、成功というのなら
迷わず歩み続けることを望みたい!
合宿後、道元の永平寺を訪れる。
禅師の渡海時に、波を静めたという一葉観音。
堂内の水瓶もまた波静まって、秋の静寂さを映し出している。
白隠禅師も燃えていただろう。静かに熱く燃えていただろう。
山は一年の命燃え尽きるまで青く燃え、雲はわずか一日の寿命を感謝するかのように赤々と燃える。Dr.Shu
2017年10月8日 五島秀一
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