作詞の教科書的存在
今日は日本のHIPHOPアーティストの歌詞を紹介します。僕にとっては一番馴染みのある歌唱法、「ラップ」についての記事です。曲は知らなくても深夜の人気ラップ番組「フリースタイルダンジョン」でこの方を見かけたことがある方も多いと思います。
般若 / あのサ
“ピクルス抜きって 言ったろマック
ポテトも冷たい あはは F*ck”
この歌い出しを聞いて自分はこう連想した。
「ピクルス嫌いな人ってなんか多いよなぁ」
「話聞いてない店員ってたまにいるよなぁ」
「確かに冷めたポテトはテンション下がるな..」
「般若ついてないな。。」
※もちろんどこのマックもこうだと言いたい訳じゃないよ!むしろ俺はマック好きだよ!
たったこれだけの歌詞なのに、聞く人に与える情景や心情は文字情報以上に豊か。歌い出してたった4秒で、体験談をイメージしやすい簡潔な韻とリズムでラップし、聞く人の興味を惹き付ける。
情報量が不必要に多く想像させる余地がない曲に比べて、情報量と想像させる量が心地よい塩梅の曲は聴いてて楽しい。歌詞に想像させる余白をどのくらい設けるか、作詞をする僕自身としてもこれは悩むポイントであり、こだわり甲斐のある楽しいポイントでもあります。ラップとしてのグルーヴはしっかり保ちつつ、踏んでる韻はユーモアラス、かと思えばふとしたタイミングでシンプルな韻で心を刺してきたり。聞きやすいのに深くて魅力的な歌詞がたくさんある。般若さんは僕にとって聞くのが楽しいラップをする教科書的存在のひとりです。
今日書いたことは般若さんのファンから言わせれば「わかってるよ!」と思うかもしれませんが、このnoteは読んでくれた方に幅広く伝わるようにという想いで書いています。読んで頂き有難うございました!般若さんの「あのサ」聴いたことない人は是非聴いてみて。素敵な歌ですよ。
〜筆者プロフィール〜
Gacchi(ガッチ)
吉祥寺を中心に活動するシンガー。日々の中で感じる”なんとなくいい”瞬間を聴き取りやすいラップと思わず口ずさみたくなるメロディーで発信中。
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