何故、自分が?人事になって初めて分かった部署異動の裏側の話
皆さん、おはようございます。
中橋 俊都(ナカハシ シュント)です。
この前書いた、新入社員との面談の記事、思いのほか反響があってびっくりしています。皆さんいつもありがとうございます。
↓新入社員の記事
今は人事ですが、新卒で入社した会社で2年間、営業を経験し、経理に部署異動して、転職と同時に人事職に就きました。
部署異動と人事職を経験して、分かったことがあるので、今回は部署異動についてお話しします。
部署異動とは?
部署異動とは、会社内の所属部署が変わる事です。営業部・総務部・経理部・採用部・システム部など、会社によって様々な部署があるかと思います。部署異動をすると、同じ会社とは思えない位、仕事内容がガラッと変わります。
何故、部署異動が存在するのか
部署異動を行う目的は沢山ありますが、よく聞くのは以下の4点です。
①組織の活性化
②人材の適性を見て
③社員からの希望があった場合
④退職・求職する社員の穴埋め
①組織の活性化
会社は、常に変化を求められます。とくにIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化などで、変化のスピード感も年々上がっています。しかし、人材を採用したりクビにすることは簡単ではないです。そこで行うのが「部署異動」。複数の部署を経験することで、仕事の全体像をとらえられるようになったり、部署間の相互理解が強まり、仕事の効率化が期待できます。
②人材の適性を見て
人には得手不得手があります。それを書類審査と面接、適性検査だけで100%判断するのはかなり難しいです。特に、新卒で入社した社員は基本的にポテンシャル採用なので、意外な力を発揮する事は珍しくありません。会社の目的は利益を上げる事なので、1番いいパフォーマンスをしてくれる部署で活躍してくれることがベストです。
③社員からの希望があった場合
全てを受領することは出来ませんが、異動の希望を提出する=今の業務に無不満があるor新しいことにチャレンジしてみたい。という可能性が高いです。会社のバランス、希望する理由、本人の適性などを加味し、慎重に判断します。
④退職・休職する社員の穴埋め
これも結構あります。会社にとって「人材を採用する」という事は、実は結構なリスクがあります。すぐ辞めてしまうかもしれないし、確実に採用出来るとは限らないです。コストもかかります。様々な不安要素を考慮した上で行うので、人柄や仕事ぶりを知っている人間を斡旋した方が、リスクは少ないです。
部署異動の判断基準
次に、僕が人事になって感じた、部署異動の対象になりやすい人の特徴です。大きく分けて3つあります。
①ロイヤリティの高さ
②真面目・素直
③絶対的なエースではない
①ロイヤリティの高さ
社員に部署異動の打診をする時、最も恐れるのは退職です。「その部署は嫌なので、辞めます」と言われてしまったら本末転倒。安心して任せられるという意味も併せて、会社に対する忠誠心が強い人が候補に挙がりやすいです。
②真面目・素直
ロイヤリティの高さとも少し被りますが、重要な要素です。また1から仕事を覚える必要があるので、真面目で素直な人の方が、新しい部署での吸収も早いです。
③絶対的なエースではない
管理職や営業のトップなど、その人がいなくなったら残された部署メンバーの負担があまりにも大きすぎる人は、まず選ばれません。ここは伝え方が難しいポイントですが、部署異動の候補として挙げられるメンバーが決して「戦力外」という事ではないです。むしろ、残ってくれた方がありがたい。くらいの人の方が候補になりやすいなと感じます。目的や、意図を把握し、部署異動後のパフォーマンスの高さを期待できるからです。少しシビアな言い方になってしまいますが、組織の活性化に貢献してくれそうな社員でなければ、部署異動をする意味があまりありません。
まとめ
僕が経理に部署異動をした時、会社は営業の人員不足が課題でした。最初は「営業として失格」という意味なのかとショックを受けました。しかし、そうではありませんでした。
営業の人員不足の原因は、営業がやらなくてもいい業務までやっていた結果、新規開拓に時間が割けない。というものでした。ちなみに営業の業務範囲が広かった理由は、本来は他部署の業務でも、営業が自分でやったほうが手っ取り早かったからです。
ミッションは、「営業と経理の両方の経験をして、お互いの業務の無駄をなくすこと」。僕が任命された理由は、「営業経験があり、経理との関係性も良好。また、課題解決の為に考えながら仕事が出来る人」と評価されたからです。
素行が悪かったり基礎的な部分が出来ていなかったり、明らかな出向の時以外は、自分の意に反して部署異動の打診があったとしても、何かしらを期待されての事が多いです。
部署異動の打診を受けて悩んでいる方は是非、前向きに捉えてもらえると幸いです。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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