創業メンバー3人中2人が退職し、第2創業期へ。
3人で始めた会社
会社を創業したのが2016年12月なので今5年目なのですが、僕の会社は3人で始めました。
僕が立ち上げて、そこに2人の仲間が副業として参加してくれたことからスタートします。
一年後に2人はフルタイムになりました。
ビジネスについて何もわからない3人で始めた会社だったので、苦労の連続でした。
インバウンド業界は急成長してきたし僕もメディアのたくさん取り上げられてきたので上手くいってきたと思われがちですが、最初の2年は仕事もなくて資金調達も借入もしていないうちは3人の給与を支払うだけでも一苦労で、赤字月も珍しくありませんでした。
仕事が増えても安定はせず苦労は消えない日々
ご飯を節約するためにメンバーと自宅でカレーをつくって冷凍して食べていたこともありますし、オフィスでたこ焼きなどもよく食べました。
2018年に外国人向けのツアー事業やガイド育成事業が始まり、売上が上がってきてやっと普通に給与が払えるようになっていきました。
ただ、利益率が高い事業ではないので、仕事が増えた分だけ働く時間は増えて肉体的にも精神的にも疲労が増えていきました。
創業メンバー同士や後から入ってきたメンバーなどで喧嘩や言い合いなども珍しくなかったです。
”ベンチャー企業”などとかっこいいものではなくて、本当にめちゃくちゃな状態でした。
皆で0から事業を立ち上げたので、毎日が手探り状態。
創業半年で潰れそうになりながらも、深夜に奮発して牛角に行って夢を語りあったのも良い思い出です。
食べ放題3千円(飲み物は水)を3人分頼んで9千円ですが、当時の僕には大奮発でした。
そんな状態からメンバーそれぞれも会社も成長し、3年目には社員やアルバイトも増えました。
1人目の創業メンバーが辞めた2019年夏
2019年8月にはツアー事業の責任者を務めていた創業メンバーが辞めることになりました。
僕と彼は留学時代の仲間ということもあり、昔からずっと一緒にやってきたメンバーで弟のような存在です。
彼がやりたいことと彼が担当していた仕事が違うことや何も整っていない会社へのストレスもあり、別の道に進むという決断をしました。
とはいえ今もうちの会社を手伝ってくれていて、プライベートでもよく会っているので、頼もしい創業メンバーの1人です。
というかうちの会社とも提携していた僕の従兄弟が経営している会社に転職しました。
彼にいろいろと本音の話を聞いて、会社の体制を一気に変更しました。
会社の制度がある程度整ったのは彼のお陰です(会社が改善すべき点はまだたくさんあるんですけどね、、)。
今年7月にもう1人の創業メンバーも退職
そして、もう1人の創業メンバーが今年の7月末で退職しました。
もう1人のメンバーは20歳くらいの時に僕が創業前にやっていた組織の学生メンバーとして入ってきました。
お調子者で僕がいくところにはよくついてきました。
その後僕が会社を立ち上げることになったときに一緒にやりたいとのことで、創業メンバーに入ってもらうことになりました。
小さなオフィスを契約した日、まだ机も何もないのに彼は仕事(本業)終わりにオフィスにきてワクワクした雰囲気だったのを鮮明に覚えています。
学生メンバーの中でも問題児だったため、他の学生メンバーからも心配の声が上がっていたのですが、結果的には立ち上げに必要な人材でした。
僕より7歳くらい年下だし社長と社員という立場の違いもありましたが、そんなの関係なくぶつかってきました。
そのがむしゃらさに正直腹立ったことも数え切れないほどありましたが、助けられたことも数え切れないほどありました。
彼は8月から僕らと近い業界で僕も社長さんにお世話になっている会社に偶然ですが、転職しました。
僕も彼は外でいろいろ挑戦した方が成長するのではと思うこともあったので、外の世界で挑戦する彼の今後の成長が楽しみですし、部下という立場ではない距離感で話せるのが嬉しいです。
卒業という概念がない会社
弊社には基本的に卒業という概念がなくて過去のフルタイムメンバー全員が今も副業などで手伝ってくれているのですが、彼も今後関わってくれるとのことです。
創業メンバーで喧嘩して泥沼化というのはよく聞く話で僕の周りでもそうなっている会社は多いのですが、うちの場合は僕が創業者で100%株主だったということもあり、そういう揉め事はなく皆ずっと関わってくれています。
そういうわけで創業メンバーでフルタイムで残っているのは僕1人となったわけですが、退職した創業メンバー2人がいたからこそコロナ禍でも挑戦を続けられています。
また、今残っているメンバーは創業メンバー並に会社のことを考えてくれる頼りがいあるメンバーなので、第2創業期としてまた新しい体制で挑戦を続けていきたいと思います。
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