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ギグ・ワーカーの今後の行き着く先について
サンフランシスコに行って、めちゃくちゃ驚いたのがUberの数。
アプリを立ち上げてUbeを呼ぶと数分後には到着、みたいな感じで
どんだけUberの仕事をしているんだ⁉︎と叫びたくなるほど多かった。
しかも印象的だったのが、インフィニティ(日産の高級車)やBMWで迎えに来る車が結構多く、彼らと話をするとビジネスの造詣が深い。
ここがセコイア(超名門ベンチャーキャピタル)だよとか、ここを右行けばGoogleで。。。など、普通にタクシーの運転手として仕事している人だったら考えられないことを知っている。
絶対に昼間の仕事でも10万ドル以上の待遇を受けているでしょ笑みたいな感じ。
日本だと、まだまだマイノリティかもしれないけど。。。
日本だと副業をしている人はまだ少数派なので、それだけですごいね!とか、羨ましいみたいな感じの風潮はある。
しかし、マッキンゼーの調べだと、2030年には自分の空いた時間や資産を使ってサイドのビジネスをする、いわゆるギグワーカーが労働人口の50%くらいまで増えていくというデータもあるくらい、世界的に注目され成長している分野である。
おそらく日本でも今後は昼間の仕事しかしていない人が今の「専業主婦」的な扱いをされる可能性は十分あるだろう。
そうなった時に、今からこれらの風潮について抑えておくことは大事だ。
ギグの仕事のメリットは誰でもノーリスクできること
ギグエコノミーの仕事において大きなメリットは誰でもスキルとリスクなしで参入することができることだろう。
ビジネスを始めるのにあたって、遊休資産を活用するものを選べば、初期費用はいらないし固定費もかからない。
またクライアントも、プラットフォーマーと呼ばれる企業のサイトに多くのユーザーが訪れるので、新規開拓をする必要がない。
要は今までの副業である、自分のスキルを使ってビジネスをする必要ないので、サービスのユーザーが提供者にもなるし、提供者がユーザーにもなる。そうすることで、規模がどんどん拡大していっている。
とはいえ、デメリットも多いのも事実
サイドビジネスとして時間を切り売りするのであれば、許容できることかもしれないが、デメリットも少なくない。
まず1つ目は、孤独との戦い。個人でやるビジネスになるので、基本的に孤独でやるものだ。
2つ目はやりがい。タクシーの運転にやりがいを感じているからUberをやっている人は果たしてどのくらいいるだろうか?結局お金を稼ぐため、と割り切るしかなく、そうなると長続きしないのが現実だ(事実、1年以内でやめている人もめちゃくちゃ多い)
そして3つ目は思った以上に稼げないということ。
例えばUberであれば燃料代。Airbnbだったら清掃などのコストに加えてプラットフォーマーからの手数料も引かれるので時給換算すると思った以上に稼げない。
しかも自分の労働1に対して、対価が1なので拡張性がない。
(Airbnbは不動産なので、リスクをとってレバレッジを効かせることは可能)
そういうデメリットを許容した上で選択するか?が大事になってくる。
これからのNext GIGについて
ではこれから主流になっていく世界はどのようなものか??
これはライフシフトを上梓したリンダグラットンのワークシフトを読めばヒントをたくさん発見することができる。
まずは大前提として、多くのプラットフォーマー企業(GAFAなど)と、そこのプラットフォームを活用する個人の二極化が進んでいく中で、個人同士が協力してビジネスを展開する世界になる。
そして、やりがいが持てる仕事を提供するプラットフォーマー企業が注目されるだろう。個人的にはZ世代(95年以降に生まれた人たち)の大きな関心である、SDGsに則るものがいいと感じている。
で、結果として月に100万円とか稼げるようなものであれば最高だと感じる。
今は、まだギグエコノミーが広がっていく半ばにあるが、実際にUberのビジネスについての問題点がすでにアメリカで議論されているところを見ると、2020年頃にはそのような風潮になって、Next gigの企業が注目されるのではないか。と勝手に期待している。
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