見出し画像

大切な人を守るために!今すぐ知っておくべき110番通報術

110番通報の重要性と正しい使い方

日本では、110番は犯罪や事故、災害などの緊急事態に対応するための非常に重要な通報手段です。

無料で利用でき、緊急時にはためらわずに通報することが、あなた自身や周囲の安全を守るために不可欠です。

しかし通報時には正確で迅速な情報提供が求められ、それが通報のハードルを高くしているかもしれません。

この記事では110番通報の基本的な使い方と具体的な通報内容について解説します。

110番の役割と対応

110番にかかる通報は、各都道府県警察本部の通信指令室で受信され、内容が確認され次第、警察官が現場に急行します。

事件や事故の状況に応じて、救急や消防と連携することもあります。

たとえば火災現場で負傷者が発生した場合、警察が現場の安全を確保しつつ、救急隊と連携して迅速な救助活動が行われます。 

2023年には全国で約930万件以上の110番通報がありました。

これは過去10年間で最多の件数であり、特にSNSを通じた詐欺や不正アクセスなどのサイバー犯罪の増加が背景にあります。

またこれらの通報のうち、約20%は緊急対応を必要としないものであり、110番の適切な利用が強く求められています。

110番の適切な利用

110番は緊急用のため、緊急でない問い合わせや相談には適していません。

緊急性のない問い合わせには、各都道府県警察が提供する相談専用の電話番号(例:#9110など)や、直接警察署に問い合わせることが推奨されます。

これにより110番回線の混雑を避け、真に緊急な事態への迅速な対応が可能となります。

通報時のポイント

110番に通報する際は、以下の情報を迅速かつ正確に伝えることが重要です。

場所

事件や事故が発生している正確な場所。

状況

何が起きているか、どのような状況か。

必要な対応

救急車が必要か、犯人が逃走中であるかなど。

これらの情報を的確に伝えることで、警察の対応がスムーズに進みます。

例えば、

「〇〇市の〇〇交差点で2台の車が衝突し、1名が意識を失っています。車から煙が出ており、非常に危険な状態です。救急車も必要です」

といった具体的な通報内容が理想的です。

やるべきこと

- 冷静に状況を確認し、伝えるべき情報を整理する。
- 迅速かつ簡潔に、正確な情報を伝える。

やってはいけないこと

- 情報を誇張したり、不確かな情報を伝えたりしない。
- 緊急性のない内容で110番を利用しない。

110番通報の具体例

1. 交通事故の発生

   - 場所: 〇〇市の交差点
   - 状況: 車同士の衝突事故、負傷者がいる
   - 追加情報: 救急車も必要

 通報内容の例

   「〇〇市の〇〇交差点で、2台の車が衝突する事故が発生し、1名が意識を失っています。車から煙が出ており、非常に危険な状態です。救急車もすぐに必要です。」

2. 不審者の発見

   - 場所: 〇〇町の〇丁目
   - 状況: 不審な人物が住宅の周りを見て回っている
   - 外見的特徴: 黒い帽子、灰色のパーカー、ジーンズ、身長およそ170cm、痩せ型
   - 持ち物: 工具のようなものを持っている

 通報内容の例

   「〇〇町の〇丁目で、不審な男性が住宅の周りを見て回っています。黒い帽子をかぶり、灰色のパーカーとジーンズを履いています。身長は約170cmで痩せ型、手に工具のようなものを持っています。」

3. 家族間での暴力(DV)

   - 場所: 〇〇町の〇号室
   - 状況: 夫が暴力を振るっていて、自身の安全確保のため、緊急に助けが必要

   通報内容の例

   「私は今、〇〇町の〇号室にいます。夫が暴力を振るっていて、非常に危険な状況です。すぐに助けに来てください。」

4. 強盗の目撃

   - 場所: 〇〇市の〇〇銀行
   - 状況: 強盗が発生している
   - 犯人の情報: 黒いフード付きのジャケット、ジーンズ、帽子を深くかぶり、サングラスをしている。犯人は黒いセダンに乗り、〇〇通りの方向へ逃走。
   - 持ち物: ナイフを持っている

 通報内容の例

   「〇〇市の〇〇銀行で強盗が発生しています。犯人は黒いフード付きジャケットを着ていて、ジーンズを履いています。帽子を深くかぶり、サングラスをしています。手にはナイフを持っていて、黒いセダンに乗って〇〇通りの方向に逃走しました。」

5. 火災の発見

   - 場所: 〇〇町の〇丁目
   - 状況: 建物が火事になっている
   - 追加情報: 黒い煙が上がっていて、火の勢いが強い

 通報内容の例

   「〇〇町の〇丁目で建物が火事になっています。黒い煙が上がっていて、火の勢いが非常に強いです。周囲の建物にも延焼する可能性があります。」

6. 自然災害の発生

   - 場所: 〇〇市の〇〇川周辺
   - 状況: 川が氾濫しており、近隣の住宅が浸水の危険にさらされている

 通報内容の例

   「〇〇市の〇〇川が氾濫しており、近くの住宅が浸水しそうです。避難が必要です。」

7. テロの目撃

   - 場所: 〇〇駅
   - 状況: 駅構内で不審な荷物を持った人物がいる

 通報内容の例

   「〇〇駅の構内で、不審な荷物を持った人物を見かけました。黒いリュックサックを持ち、周囲を警戒している様子です。」

110番の適切な利用のポイント

冷静な対応

緊急時でも落ち着いて状況を確認し、伝えるべき情報を整理しましょう。

正確な情報提供

場所、状況、服装、持ち物、逃走経路などを簡潔かつ正確に伝えることが大切です。

まとめ

110番は、緊急事態に迅速に対応するための重要な手段です。

通報時には、具体的な状況や服装などの詳細な情報を伝えることで、警察が現場に急行した後の対応がスムーズに進みます。

適切な利用が、あなたや周囲の人々の安全を守ることにつながります。日頃から110番の重要性と使い方を理解し、いざという時に備えましょう。


投資詐欺、悪質なネットワークビジネス、悪質な起業塾を判断するための方法について簡単に解説した動画はこちら↓

手口についてがっつり学びたい方は以下の「防犯基礎動画講座」の案内がありますので、↓からどうぞ

後半の「詐欺師の手口」に関しては悪用厳禁の内容になっています。

いいなと思ったら応援しよう!