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よみがえる力

暗い葉は、塩害で枯れている栗の葉、下の緑の葉は、同じ木に塩害後できた新しい葉。古い葉たちに光合成ができないと悟った栗の木は頑張って下の方の幹から枝を伸ばして、そこに新しい葉をつけたわけです。栗の知恵なのか、生命の要求なのか。

学生時代の友人の訃報が入りました。連休明け23日に体調不良で会社を休んだ彼は、翌日24日に無断欠勤したそうです。25日に警官を連れて上司が部屋を訪ねて遺体が発見されました。私が体温低下で寝込んでしまっていたとき、彼はさみしい思いをしていたんだと思います。破滅型の典型で、まねできませんし、まねしたいとも思いませんが、かっこいい生きざまでした。何度も緊急入院しては、がんの手術を繰り返して、不死身かと思えるような復活劇を見せていました。もう一度、一緒に飲みたかったなあ。

あのバカヤロウ

p.s. アイシテマス。

【第六場 ロウソク島】

《E氏→ロウソク岩の火がミステリアスに登場して、ワクワク感出て来たヨ》

 ロウソク島と言われるように、島の頂上にはロウソクのように高くそびえる岩がありまして、その上には火がともっていました。どんなに雨が降っても、強い風が吹いても、ロウソク島の火は消えません。その不思議な火を子どもたちは、とても大切にしています。みんなの命の火です。子どもたちは、その火で流木に火をつけて料理していました。
 水はどうしているかと言いますと、やっぱりこの火が必要なんです。島で一番頭のいいアガペンシュタインくんは、海水をわかして、その水蒸気をためて、飲める水を作ってくれます。そのためにも、たくさんの木が必要ですから、みんなで、浜辺の流木ひろいは、毎日欠かせません。
 お風呂は、もっぱら雨が降った時に、キャーキャー言いながら、天然シャワーを浴びるのですが、アガペンシュタインくんは、岩でできた洞穴に、雨水が流れ込むようにして、たくさん貯めてくれています。
 夕方、島にスコールが降りました。みんなは、うれしくて歌をうたいはじめました。食べ物やロウソク島に感謝する歌です。みんなは、大きな声で歌うことで、さみしさを紛らしているようでした。そして、その声は、ヒイロの耳にも届いていました。 

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さいた春介 with ありがとう星人@ whatever happens
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