第二話 なにもできない自分、悔しかった。
2日後(2011年3月15日)、
テレビで報道される死傷者、
行方不明者が一気に1000名以上跳ね上がった。
僕たちは、活動の糸口を必死に探しもがいているだけで、
東北の助けを求めている方々に対して、
まだなにもできていなかった。
本気をだせばなんでもできると思っていた自分。
でも多くの人が苦しんでいる状況になにもできない。
今まで様々な活動をしてきて、
今回の震災でも私にできる事が多いと思っていた。
だけど実際、私が死ぬ気でがんばって、
寝ずに動いても多くの方が
亡くなっていく現実がある。
想いだけじゃ何もできない。
覚悟だけじゃダメなんだ。
力がないと、スキルがないとしょうがない。
悔しいな。
まだまだ弱い。
出来ることが少なすぎる。
「愛のない力は暴力。 力のない愛は無力。」
誰も救えない。
何もできない。
悔しくて、悲しくて、トイレで一人涙した。
この時、
「守りたい人を、助けたい人をいつでも助けられる人になろう」
と、そう決意した。