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駐在員式英語学習メソッド
はじめに
「フランス人は英語を話さない」というのは、よく聞く話ですが、これは一部正しく、一部誤解があります。厳密に言うと、フランス人は日本人と同じように「英語を話せない」だけです。ただし、彼らの中には国境を接した、ドイツ語やスペイン語、イタリア語を話せる人もいます。そして、先入観通り「フランス語しか話してくれない」という人も確かにいます。
とはいえ、日本でも海外から来た人に全力の日本語で話しかけるおばあちゃんを見かけると、日本の方がある意味カオスだと感じる瞬間もありますね。
それはさておき、私は多少英語が話せたことが駐在員として選ばれた理由の一つでもありました。フランスでは会社のメンバーと英語で会話する機会も多くありましたが、それでも非ネイティブ同士の会話です。加えて技術職だったこともあり、図面やプログラム、実機を前にすれば、非言語コミュニケーションでなんとかなってしまう場面も少なくありませんでした。
そんな環境の中で、私はどのように英語学習を継続し、駐在中に英語力をレベルアップさせたのかを以下に共有します。
毎日オンライン英会話を受講する
英語力を伸ばすには、継続が何より大切です。私はオンライン英会話をできる限り毎日受講しました。
通勤中にPodcastでリスニング
通勤中はTEDトークなどのPodcastを聞き、話している内容をひたすらリピートしました。
シンプルでわかりやすい英語をアウトプットする
日本人は文法にこだわりすぎる傾向があります。しかし、非ネイティブが話す英語をよく聞くと、正直文法がめちゃくちゃなことも多いです。それでも、伝われば十分なのです。
私が心がけていたのは、丁寧でわかりやすく、かつシンプルな表現を使うことです。例えば、
回りくどい例:
"If you have a chance, I want you to help me to do this task"
シンプルな例:
"Could you help me with this task?"
「伝わらないかも」と悩まない
英語で話していると、「相手に伝わっていないのでは?」と不安になることがあります。しかし、相手の言葉を100%理解できないことがあるように、相手もこちらの言葉を完全には理解できていないことが多いです。それでも会話は成立します。
重要なのは、細かいミスを恐れずに話し続けること。言葉が完璧でなくても、意図が伝わればそれで十分です。むしろ、お互いの言いたいことを理解しようとする姿勢が、英語力向上につながります。
駐在員としての英語学習は、完璧さよりも「続けること」と「伝える意識」が鍵です。仕事なのでたまには対立することもありますし、英語なので直接的な表現でやり合うこともあります。それでも、その後には家族の話やサッカーの話で盛り上がります。誰も英語の質なんて気にしてません。
最後に
それでも、最低限の文法や英単語のレベルは必要です。今まで話したことは、そのレベルをクリアしている人だけの話です。また、文法や英単語の話は別の機会にお話ししようと思います。