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golchiki
愛社精神はいらない
もうすぐ勤続30年目になる。愛社精神は必要か。私の答えはNOだ。会社の方針、社風、好きではない。社内の人間関係も悪くはないが普通だ。
会社を好きになろうとしていた20代、30代、会社からいい評価をもらおうとあれこれ気を遣って、空回りしていた。会社を好きになろうとすると、どうしても思考が会社軸となる。こうやったら、会社は喜んでもらえるか。自分は評価してもらえるのか。こうやってきて、辛い自分に気がついた。軽い鬱にもなり、大した業績も残せなかった。そして、40代になる手前、考え方を自分軸にした。仕事に自分らしさを加える。自分の考えを正直にだす。組織にいる以上、すべてが自分の思いどおりに行くわけではない。しかし、自分は組織に向かって仕事しているのでなく、組織というものを利用してキャリアを積んでいるというマインドセットに変えることで、ずいぶんと気持ちが軽くなり、目の前の仕事が楽しくなった。
会社があるから、働けるのではないか。たしかにそうだ。しかし、自分がいるから、会社があるという気概がなければ、いい仕事はできない。
別に会社を嫌いになれというわけではない。ただ、会社に気に入られようとする努力は不要だということだ。社員を会社への忠誠度合いで評価する、そんな会社に未来はない。早々見切りをつけた方がいい。
愛社精神はいらない。それより自分の仕事で勝負するのだ。
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